【薬学部】石津教授最終講義

2023年度末をもって退職される石津 隆 教授の最終講義「研究と教育の軌跡 ―41年間の感謝を込めて―」が3月11日に行われました。最終講義の専門的内容については石津教授が現在執筆・投稿中の総説および総合論文に譲り、ここでは最終講義の様子などについて、薬学部の重永教授から届いた報告を薬学部ブログメンバーの五郎丸が投稿します。

 


最終講義中の石津教授

石津教授は1983年に九州大学にて薬学博士号を取得直後、福山大学に採用され、以来41年にわたって本学および本学薬学部の教育・研究に尽力されました。最終講義では大学院生の頃から現在までを振り返り、これまで行われた研究や教育の内容に加え、その時々に何を考え、どうしてきたかを、当時の思い出や写真を交えながらご紹介いただきました。その中でも、人まねではない独自の研究テーマを模索し、クリーミングダウン現象のメカニズム解明とその応用展開にいたるお話は、私(重永)を含む教員・学生にとって大変参考になるとともに、大いに刺激になったと思います。また、講義最後の“福山大学薬学部の卒業生であることに誇りを持て”という言葉には、多くの学生が勇気づけられたと確信しています。

最終講義や退職記念会・祝賀会などには、本学教職員や在学生に加え、卒業生や石津教授が大学院生だった頃のご友人など、大変多くの方々が平日であるにもかかわらずご参加くださりました。その様子を見るだけでも、石津教授のお人柄や、これまですばらしい教育をされてきたことを窺い知ることができました。

最終講義後に教員、卒業生らと記念撮影

石津教授は、来年度からも化学教育に携わり続けられるとのことです。先生の今後のますますのご活躍とご健勝を、心よりお祈りいたします。

 

学長から一言:41年もの長きにわたって福山大学のためにご尽力くださった石津教授、お疲れ様でした。本当にお世話になりました。温厚な人柄を感じさせる、いつも穏やかな語り口で話されるのが印象的でした。良き師の薫陶を受けた多くの卒業生が薬剤師として各地で活躍しています。薬学部への貢献は計り知れません。これからもお元気で活躍されることを祈っています。