【薬学部】2023年度 薬剤師国家試験結果 -高い薬剤師養成率-

福山大学薬学部は、1982年開設より40年以上に亘り、日本で最初の「医療薬学教育の実践」を教育理念とする薬学部として、これまでに5,000名を超える薬剤師を養成してきました。広島県薬剤師会に登録される薬剤師の出身大学では、福山大学がトップ15% 以上を占めており、広島県を中心に全国各地で薬剤師として活躍しています(2024年3月時点)。今年度も本学薬学部からは多くの薬剤師が生まれました。このことについて、薬学部の学長室ブログメンバーの五郎丸が報告します。

 

このたび、2024年2月17-18日に第109回薬剤師国家試験が行われ、その結果の詳細が3月19日に厚生労働省から公開されました。

第109回薬剤師国家試験の合格発表(厚生労働省)

今年度、本学薬学部の受験者数に対する合格率は 73.6% でした。また、6年生の在籍者数(受験出願者数)に対する合格者の割合は 70.3% でした。これは、福山大学を含む中国四国地区私立大学6校の平均合格率である 61.0% を大きく上回っており、これら私立大学の中では福山大学が1位の合格率でした。

これまでの6 年制薬学教育における本学薬学部の薬剤師養成率は通算で 80.3% です<2006 年度~2018年度の総入学生数(1759名)に対する薬剤師国家試験合格者数(1413名)の割合>。中国四国地区の他に九州地区を加えても、私立薬学系諸大学の中で高い薬剤師養成率であり、本学薬学部が高い教育力を誇るとともに、地域医療の発展に貢献してきたことを示しています。

この高い薬剤師養成率は、本学の長年にわたり培われてきた「学修支援体制」とともに、充実した医療薬学教育のための「医療薬学教育センター」や薬学研究を推進するための「未来創造館(薬学研究棟)」などの教育研究施設、そして6年間かけて基礎科目から医療実践に関わる専門科目までをひたむきに学修してきた学生たちの頑張りによるものだと考えています。

医療薬学教育センター : 計数・計量調剤、無菌製剤の調製、薬物治療モニタリング、医療コミュニケーション、フィジカルアセスメントなどの充実した医療薬学教育が行われています。

未来創造館(薬学研究棟) : 11階建てで、4階から10階には薬学部研究室が配置され、学生や教員の自由な発想が創造できる空間をコンセプトに、垣根のないオープンラボとなっています。1階には大型共同利用機器を設置し、研究を推進しています。

 

2024年3月20日には、福山大学学位記授与式が執り行われました。薬学部からも多くの卒業生が巣立ち、これから薬剤師として全国各地で活躍してくれることでしょう。ご卒業、おめでとうございます!

 

学長から一言:今年も薬学部からは大勢の卒業生が巣立っていきます。ご卒業、おめでとうございます! 先日実施された薬剤師国家試験では、本学は中国四国地区の私立諸大学の中では合格率においてトップの成績を収めました。これは学生諸君の在学中の頑張りはもちろんのことですが、最新の施設・設備の中で日々行われるきめ細かな指導の賜物でしょう。