【健康栄養科学科】 ローソンとのコラボ企画➜商品化しました!絶賛販売中~

 健康栄養科学科の西准教授、山本助手の栄養教育研究室ゼミ学生4名と2023年度、株式会社ローソンと共同で、中四国ローソン1500店舗で販売するデザートとベーカリーを開発しました。ブログ委員の石井が報告をします。

 

   広島県では、2023年5月に開催された広島サミットを契機に、広島県の食の魅力を県内外に発信し、より発展することを目的とした「おいしい!広島」プロジェクトが繰り広げられています。株式会社ローソン社によって、この「おいしい!ひろしま」プロジェクトとして、広島県内大学の学生と広島県産食材を使用した商品開発を行うことが計画されました。

そこで、白羽の矢が立ったのが、福山大学の健康栄養科学科(当時は生命栄養科学科)でした。健康栄養科学科では、これまでに毎年、「広島食材PR推進活動」で広島食材を使用したレシピ開発を実施しています。その実績から、広島県農林水産局販売・連携推進課から推薦いただきました。

スタートは、2023年5月。そこから2024年3月26日の発売日にむけて、私たちは活動を開始しました。ローソンとの共同開発は、広島県産食材を使用したベーカリーとデザートの各1品、中四国地域のローソン各店舗で販売される商品です。

学生たちは、管理栄養士の勉強をしていますが、商品開発については詳しく知りません。そこで、始めに商品開発に向けてのマーチャンダイジングについて、ローソンの方から学ばせていただきました。大規模な企業の商品開発となると、今までの給食や家庭料理レシピの開発とは大きく異なります。ローソンの方のご指導の下、学生一人ひとりが自宅近くのコンビニやスーパーに出向いて、ベーカリーやデザートの品ぞろえやその品数を調査し、購買する客層を観察するなどの市場調査も経験し、コンビニで販売される商品や求められる特性を考察し、イメージすることから、始めました。

その後、学生たちは、コンセプトを明確化し、広島県食材を選び、ベーカリーやデザートを考案していきました。やはり、福山をPRしたいという思いから、福山城、バラ、常夜灯、くわい、はっさく、ぶどうなどの特産品などを取り入れて、若年層女性顧客向けに、約10種類を考案し、試作を重ねました

  8月には、学生の考案した商品の試食会を開催。考案した試作品を陳列し、一つ一つの商品のコンセプト、食材、特徴などをプレゼンしました。ご試食いただき、講評をいただきました。この試食会には、ローソンのエリアマネージャー、ローソン商品部、ローソン東広島支店、ローソン店舗オーナー、山崎製パン、広島県農林水産部、広島県産食材企業の方々など関係者16名の方がご参加くださり、貴重なご意見を頂戴いたしました。この中から商品化する試作品が絞られていきました。

 

 9月からは、本格的にローソンで商品を試作していただき、商品をブラッシュアップしていくことになりました。商品に対する学生の思いやこだわりを大切にして、ローソンと山崎製パンの技術で商品へと具現化いただきました。広島県食材は、中四国全域で販売するだけの量を確保できる食材が限られ、広島県産米粉を使用することとなりました。ネーミングや、パッケージデザインも、学生の原案をもとに作成いただきました。

2024年2月、やっと完成したのが、次の2品です。「ちょっぴりリッチなバラロア」は、ピンクの大きなバラを手絞りのイチゴクリームで表現していただきました。2種のクリーム、甘酸っぱいいちごジャム、なめらかなババロア、米粉を使用したスポンジを重ねたデザートで、味や食感の変化が楽しくて美味しい。何より、見た目の可愛さが抜群です! ベーカリーの、「ふくふくロール」は、ばらパンがモチーフです。バラの形のパンは、実は別のデザインと最後まで競り合いました。米粉の白さを生かして、白ばらのイメージで、中にはホワイトクリーム、表面はホワイトチョコのトッピングで仕上げていただきました。清楚な可愛さだけではなくて、ボリュームもありますから、スイーツ好きの男性方にも選んでいただける商品となっています。

 3月25日、「おいしい!ひろしま」プロジェクトの商品の完成を広島県知事の湯崎 英彦氏に報告するため、広島県庁に行ってきました。湯崎知事には、商品を召し上がっていただき、「福山のばら」のイメージが良く表現できていて、SNS映えする可愛らしさ、味も美味しいと褒めていただき、開発の苦労を労っていただきました。

  そして、2024年3月26日、ローソン中四国の約1500店舗で一斉発売の初日を迎えました。コラボ商品を考案した学生のうち3名が、ローソンの店頭で販売PR活動をお手伝い致しました。

その際、NHKの取材(2024年2月27日朝ニュースにて放映)、中国情報出版株式会社の取材(4月10日発刊の備後の経済情報誌ビジネス情報へ記事の掲載予定)を受けています。NHKのWEBニュースに動画がありますので、ご確認いただくことができます。

大学生が共同開発 バラをイメージの商品販売

https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20240327/4000025449.html

 子どもから大人まで、多くの人たちが、この商品を選んで食べて、喜んでいただけると嬉しいです。

写真は「ちょっぴりリッチなバラロア」です。バラのデザインです!

今回のローソンとのコラボ商品開発に挑戦したのは、健康栄養科学科・栄養教育研究室(西ゼミ)の植田智美、新地美友、兵頭奈佑と、食糧科学研究室(井ノ内ゼミ)の相本真凜、合わせて4名の4年生でした。大学の授業ではできない、社会のプロフェッショナルな人々と関わり、一緒に商品開発をさせていただいた経験は、生涯の思い出、成長の糧となりました。そして、学生らは、この春、社会へと羽ばたき、益々活躍してくれることでしょう。

 最後になりましたが、この事業は多くの方々のご尽力がございました。特にお世話になりました、広島県農林水産局販売・連携推進課連携企画グループ技師 庄司優衣様、株式会社ローソン中四国カンパニー中四国エリアサポート部マネージャー 中島直哉様、中四国商品部マーチャンダイザー 真野あかね様には、心より御礼申し上げます。健康栄養科学科助手 山本沙也加先生にも感謝申し上げます。その他多くの関係者の皆様、本当にありがとうございました。

福山大学健康栄養科学科×LAWSONのコラボ商品のお問い合わせ先

健康栄養科学科 栄養教育研究室 准教授 西 彰子

応用栄養学研究室 准教授 吉田 純子

 

学長から一言:健康栄養科学科がローソン社とのコラボで開発したババロアと「ふくふくロール」の2種類の製品。いずれも福山の花のバラをイメージしたデザイン。昨年5月の企画・開発開始から実際に3月末にコンビニの店頭に並ぶまで、何か月もの苦心の成果です。商品開発の実際も体験することができ、一石二鳥、三鳥の一大プロジェクトの完成、おめでとうございます! お世辞抜きに美味しい製品でした。こんな貴重な機会をご提供いただいたローソン社の皆様に私からも御礼を申し上げます。