薬学部

Faculty of Pharmacy and Pharmaceutical Sciences

薬学科

猿橋 裕子 (さるはし ゆうこ)

職 名 准教授
学 位 修士(学術)
専門分野 臨床薬学
担当科目 医薬品管理、薬剤師を取り巻く法規、事前学習、病院・薬局実務実習など
メッセージ 日本は、超高齢化社会を迎えています。年を重ねると、どうしても人は病気になります。病気を持っていても自分は健康と感じて毎日をいきいきと生活できれば素晴らしいと思いませんか。薬局に来られた患者さんの健康長寿につながる生活習慣を調査し、一病息災に貢献するためにどの様に薬局が取り組めるかを研究しています。

人生100年時代 健康長寿につながる健康習慣とは?

どの様な生活習慣が、健康寿命を延ばすでしょうか?
地域薬局の“かかりつけ薬剤師”が、患者さんの健康長寿を延伸する手助けがどの様にできるかを研究しています。
東京都の台東区の薬局で調査を行いました。特に75歳以上の一病息災の患者さんは、タバコを吸わない、定期的な運動習慣がある、規則正しい食習慣を保っているなどの良い健康習慣を保っている人が多く、BMIも標準の方が多かったです。また、運動習慣が高いほど、健康食品を摂っている人が少ないことが示されました。
同様の調査を、備後地域の福山市でも行い、地域差を調べてその地域にあった健康指導に生かすことを目指しています。

残薬(お薬の飲み残し)が生じるのはなぜ? もったいないを調べよう。

残薬とは、処方されても飲まずに残ったお薬のことです。2007 年の調査では、厚生労働省がまとめた 75 歳 以上の患者の薬剤費から推計すると、残薬の年総額は 475 億円にまでのぼると言われています
2015年度に厚生労働省によって行われた報告では、100億円~6500億円と幅がありますが薬剤師が残薬の解消に関与することによって、医療費を削減することが示唆されています。
 特に飲む薬の量・種類が多い透析患者さんの残薬を回収し、アンケート調査をして残薬の要因を探っています。