薬学部

Faculty of Pharmacy and Pharmaceutical Sciences

薬学科

前田 頼伸 (まえだ よりのぶ) 

職 名 教授
学 位 薬学博士
専門分野 医療薬学、感染治療、副作用回避、薬物動態
担当科目 病原微生物と感染症、医療統計と臨床研究、など
メッセージ 医療現場では様々な問題となっている事例があります。例えば医薬品の副作用や相互作用を回避することができれば、より安全な薬物療法を展開することができます。そんな「より安全で、より有効な薬物療法」に目を向けてみませんか?

キノロン系薬と金属カチオンの相互作用を回避させる

キノロン系薬と金属カチオンの相互作用を回避するために、キノロン系薬のカルボキシル基をピボキシルエステルにすることで、消化管内で金属カチオンとキレートを形成することなく、吸収後に本来のキノロン系抗菌薬になるというプロドラッグを合成しました。ところが、ピボキシル基は、加水分解を受けると有害なホルマリンとピバリン酸になります。ピバリン酸はカルニチンを枯渇させ低カルニチン血症に伴って低血糖症状を起こし、後遺症に至る症例が報告されています。そこで、ピボキシル基に替わる安全な修飾基のプロドラッグの開発をしています。

第三世代経口セフェムのバイオアベイラビリティを向上させる

第三世代経口セフェムのバイオアベイラビリティは、16~30%と低く、ほとんどが腸管から吸収されず、腸内細菌叢を乱しています。耐性菌対策の観点からバイオアベイラビリティを向上させるプロドラッグの開発が急務だと思います。

胆汁酸代謝を利用したターゲッティング

胆汁酸のグリシン抱合体やタウリン抱合体は、腸内細菌が持っているコリールグリシンハイドロラーゼで脱抱合されます。その代謝を利用して大腸に薬物を選択的に運ぶことができます。