学部・学科・大学院

生物科学科

山口 泰典(やまぐちやすのり)

職 名 教授
学 位 理学博士
専門分野 動物細胞工学
担当科目 動物機能利用学、発生生物学、医療とバイオ、動物資源学、バイオ資源実験など
メッセージ ヒトは、生物の仲間で自然の一部です。しかし、ヒトの身勝手な活動が母なる自然に迷惑をかけていないでしょうか?現在進行しつつある生物の大量絶滅や生態系の混乱などに対して、ヒトは自分たちが発達させた科学技術で責任を取る必要があると思います。皆さんと一緒に、解決方法を探しましょう。

 研究者情報 

Fukuyama Univ Ver. researchmap

現代版・ノアの箱舟プラン

今たくさんの動物たちが急速に絶滅しつつあります。もしも絶滅してしまった時に備えて、細胞を凍結保存して未来に届けようとしています。しかし、希少動物を傷つけて細胞を採取することはできません。そこで、体毛やひげを抜いてそこに付着してくる細胞を培養して増殖させ、液体窒素で冷凍保存してタイムカプセル状態で未来に送り届けます。現在でもiPS細胞から生殖細胞をつくって体外受精できるので、未来の先端技術であれば、凍結保存した細胞から絶滅してしまった動物を復活できるはずです。

もし絶滅しても復活できるよ

その化学物質は生態系に安全ですか?

合成された化学物質は数千万種類になり、毎日増え続けています。そのほとんどは、どんな毒性があるか分かっていません。人間への毒性も心配ですが、生態系にも悪影響があるかもしれません。線虫はあまりなじみがありませんが、動物界では最も個体数が多く、地球上のバイオマス(生物量)の15%を占めているとされています。とくにエレガンス線虫は、その研究に3回もノーベル賞が与えられるほど優れた実験動物です。私たちが日常何気なく使っている化学薬品が、生態系に迷惑をかけていないかエレガンス線虫を使って分析しています。

エレガンス線虫はすごい