人間文化学部
Faculty of Human Culture and Sciences
メディア・映像学科
安田 暁(やすだ あきら)

職 名 | 教授 |
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学 位 | 修士(美術) |
専門分野 | 現代美術、写真、デザイン |
担当科目 | メディアデザイン論、写真論、メディア発展実習 など |
メッセージ | 写真や映像、ドローイングを組み合わせた表現で現代美術の作品をつくりながら、表現やメディアについて考えています。「現代美術」というと専門的で遠いものに感じるかもしれませんが、今の時代のさまざまなこと・ものをつなぐ、とても身近な存在なのです。 |
見るということをかんがえる
ものを見るとき、じっと注視しているとその時間に反比例するようによく見えないような気がしてきたり、一瞥した風景の中に見えないはずのものが見えてきたりするということはないでしょうか。そういった感覚をヒントに、作品をつくっています。世界を見てイメージを創り出すことと、そして、できたものをまた見るということ。いろいろなメディアを使いながら、そのつながりの不思議さを感じつつ制作をしています。

”島を探す” 2015年
Photo & Graph / 光で描く
私は現在、写真にまつわる作品を多く作っています。日本語で「写真」というと、どうしても「真実」という言葉の印象が強いのですが、英語では“photograph”、つまり光の絵、光で描くといったような少し違った印象の言葉になっています。そして私はそれも写真の大事なところだと思っています。写真に使われている感光材料(光を受けて見た目が変化する材料)を使って、写真のしくみの内部に入り込んで、それをかたちにしていくような制作です。

”山/石” 2015年
写真のシステムを再構成して作品をつくる
写真には、カメラなどの機械や、プリントするための機械、つまり撮影から出力までのシステムが必ず必要です。そのシステムを作品制作に適したものとして再構成する(場合によっては、通常あり得ないような変な使い方を工夫する)ことで、新しいものをつくることができないかを考えています。科研費を取得し、今までの写真のプリント方法を改良しようとしたり、写真と映像の境目に位置するような制作を構想し制作したりしています。

”untitled” 2015年