人間文化学部

Faculty of Human Culture and Sciences

人間文化学科

竹村 信治(たけむら しんじ)

職 名 教授
学 位 博士(文学)
専門分野 日本古典文学
担当科目 「日本王朝文学1」、「日本王朝文学2」「日本の中世文学1」「日本の中世文学2」など
メッセージ 近年、〝古典ばなれ〟がすすみ、「古典は本当に必要なのか~」「高校に古典は本当に必要なのか」といったタイトルの書籍も出版されました。そういう問いを発する人は、〝古典〟と出会いそこなっているのでしょう。意味ある出会いはこちらから近づき語りかけなければ手に入りません。そんな〝出会い〟と〝対話〟のお手伝いができればと、試行錯誤の毎日です。

人が何かについて「語る」過程を解析する

私の学位論文のテーマです。〝説話〟をnarrativesと捉え、〝語りnarrative〟の言語行為過程(discours:言述)を分析しました。説話集周辺の諸文化表象や言語テキストに分析対象をひろげ、説話集テキストの表現位相を論ずる際の足場を組もうとしたものです。〈場〉〈主体〉〈行為〉〈出来事〉からの整理をこころみ、人が何かについて「語る」過程を解析しました。出版社が、とてもすてきな表紙カバーを用意してくれ、大満足!でした。

自著『言述論for説話集論』

人文学としての文学へのアプローチ

文学をどうとらえ、いかに研究するかはさまざまですが、人文学において論ずる場合には、A.ベーク(1785~1867)が「文献学の本来的な課題」とした「認識されたものの認識(das Erkennen des Erkannten)」。が重要でしょう。E.W.サイードはこのベークの定義を「解釈モデル」ととらえ直し、それを「人文学の実践の基礎」としました(「人文学と批評の使命」)。「認識されたものの認識」――これを日本の古典テキストにおいて試みること、それが〝人文学としての文学へのアプローチ〟になるのではないか。そんなことを考えながら、そのケーススタディとして、〈世界〉と対話する物語り=説話を読んでいます。

自宅書斎、説話集関連書籍配架棚