学部・学科・大学院
人間文化学科

Department of Human Culture

学科長メッセージ

人間文化学科の「栄養」「粉ミルク」「お湯」


人間文化学科 学科長    

小原 友行(こばら ともゆき)


人間文化学科にようこそ。本年度から学科長を務めます小原友行です。学科を代表して、心より歓迎をいたします。

人間文化学科教授として赴任して3年目を迎えています。この間に感じた人間文化学科の特色(よさや可能性)を、「栄養」「粉ミルク」「お湯」のたとえで紹介させてください。

「栄養」とは、目指す人材像や実現したい目的・目標です。その育成のために開発するカリキュラムが、「粉ミルク」です。そこには、沢山の未来を生き抜くために必要な「栄養」が含まれています。しかし,どんなにすばらしい「栄養」が盛り込まれていても,そのままでは飲むことはできません。「粉ミルク」は、教員による授業という「お湯」で溶かなければ、学習者である学生には届きません。教員による「お湯」で溶いた「粉ミルク」を飲むことによって、学習者である学生は、近未来を生き抜いていく「栄養」を摂取していくことになります。では,人間文化学科が学生のために用意している「栄養」「粉ミルク」「お湯」とはどのようなものでしょうか。

「栄養」に関しては、次のようなものを大切にしています。一つは、「地域と世界をつなぐ、未来創造人を育成する」ことを目指している福山大学の教育理念を踏まえて、人間文化学科としては、新たな未来の文化や価値を生み出す力である「未来文化創造力」の育成を重視していることです。二つ目は、「未来文化創造力」の育成に必要不可欠な、次の3つの「C」の力を大事にしていることです。①コミュニケーション力(Communication)、②コラボレーション力(Collaboration)、③クリエーション力(Creation)。

このような「栄養」が含まれた「粉ミルク」としては、次のような特色のあるカリキュラムを用意しています。一つは、「文化を知ること」「文化を創造すること」「言語能力を磨くこと」を重視したカリキュラムです。もう一つは、備後地域の「3つのもう一つ」を重視したカリキュラムです。「地域をもう一つの教室」「地域の人々をもう一人の先生」「地域の教材をもう一つの教科書」とした取り組みです。

このような「粉ミルク」を溶いて飲みやすくするための「お湯」として、人間文化学科の教員が大切にしているのが、次のような学習方法です。すなわち、学生自身が協働しながらよりよい地域社会や未来社会の希望の物語を発見・創造・開発・発信していくような、「プロジェクト型学習」や「アクティブ・ラーニング型学習」です。

このような「栄養」「粉ミルク」「お湯」によって、地域に希望を生み出していくことができるような新たな文化や価値を創造していこうとする、「夢」「希望」そして「志」をもった人材を育てていくことを、人間文化学科は目指しています。