学部・学科・大学院

国際経済学科

足立 浩一(あだち ひろかず)

職 名 教授、国際経済学科長
学 位 修士(経済学)
専門分野 観光マーケティング、アジア太平洋地域の観光人類学
担当科目 マーケティング論、アジア太平洋経済論、英語ゼミナール、ビジネス英語など
メッセージ 2014年の国際観光客到着数は、11億3,300万人となり、観光産業は、今や世界最大規模の産業に成長してきました。そうした中、商業主義による観光資源開発とその影響は大きな問題となっています。観光開発はあくまでも、自然、環境、文化などを保護し、観光地の本来の魅力をより一層高めるものであるべきです。

バリ島の観光開発が伝統社会におよぼす影響

インドネシアのバリ島は、日本人観光客にも人気の観光地として知られています。1970年代から観光開発が進められ、今では大型リゾートホテルや大型商業施設が立ち並び、世界中の観光客で賑わっています。世界中から観光客を惹きつける魅力は、美しい自然だけではなく、バリ島のヒンズー教に基づく伝統文化や芸術などです。しかし、観光開発は少なからずバリ島の社会や環境に影響を与えています。バリ島における観光開発がバリ島の伝統社会、特にバリ人の生活や意識にどのような影響を与えているのかを分析し、持続可能な観光を模索します。

バリ島の寺院まえにて

しまなみ海道の持続可能な観光開発

しまなみ海道は広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ西瀬戸自動車道の別名であり、1999年に開通しました。瀬戸内海独特の美しい風景やサイクリングの聖地として全国に知られ、多くの観光客が訪れています。広島県には平和公園と宮島という二つの世界遺産があり、世界中から観光客が訪れています。しまなみ海道を観光資源として、広島県東部の福山市、尾道市、三原市などが今後持続可能な観光開発を成し遂げ、平和公園や宮島を訪れる観光客を観光動線の一部としていかに誘致するのかを検討します。

しまなみの美しい景色