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学長短信(松田文子 学長) 
Rector Statements by Fumiko Matsuda President

「学長短信」は、牟田泰三前学長が始めたもので、福山大学の大学運営を、どのような考えに立って、どのような方針で進めているのか、などについて、学長から教職員の皆さんに伝えるために、メールで届けているものです。

「学長短信」は、学内の皆さんに読んで頂くだけでなくて、大学外の方々にもこれを読んで頂いて、福山大学のことをより多く知って頂きたいと思います。そこで、前学長のものも含め、「学長短信」のバックナンバーを全て福山大学ホームページにアップすることにしました。

学外の皆さんにも、是非この機会に読んで頂きたいと思います。

☆ 学長短信 ☆ No.49 2014.03.01

教育目標とメタ認知

学内の梅の花が満開になってきました。春はもうそこまで来ましたね。

さて、牟田前学長の時から取り組んでいる本学の教育システムの再構築もずいぶん進んできました。さらにこれを実効あるものにするためには、教員が「教えた」とき「教育がなされた」のではなく、学生が「学んだ」とき「教育がなされた」のであって、学生が学んでいなければ教えたことにはならない(すなわち教員が教育責任を果たしたことにならない!!)のだと、頭をすみずみまで切り換える必要があります。また、成績が「可」であろうと「秀」であろうと、単位を積み重ねれば卒業できる履修主義から、学びの質を問う修得主義に、これもしっかり頭を切り換える必要があります。その場合、学修成果の測定・評価のために、教育目標の明確化と体系化がとても大切になります。どのような学生を育てたいのか、そのためには、どのような順序で、何を身につけ、何が出来るようになっておれば、「育った」といえるのか、カリキュラムマップの精査を含む教育目標体系の精緻化を、各学部学科で、くりかえしPDCAに載せて検討していただきたいと思います・・・学長短信No.48のメタ認知を意識しながらミーティングを!

このような教育目標の分類体系の作成については、ベンジャミン・ブルームによる、認知的領域の教育目標の分類体系が有名です(ブルームは、「形成的評価」の提唱者としても有名)。この分類体系において、認知的領域の最も大きなくくりは、

1.00 知識
2.00 理解
3.00 応用
4.00 分析
5.00 総合
6.00 評価
の6つです。そして、たとえば1.00知識は、さらに以下のようなカテゴリーとサブカテゴリーに分けられます。
1.10 詳細な知識
  1.11 語句
  1.12 事項
1.20 詳細な知識を扱う手法や方法
  1.21 型式
  1.22 傾向と系列
  1.23 分類とカテゴリー
  1.24 判断基準
  1.25 方法
1.30 普遍と抽象
  1.31 原理と一般化
  1.32 理論と構造

こんな感じで、6.00評価まで目標を細分し、これをヨコに置き、学修内容をタテに置いて掛け合わせると、ある学修領域やある単元の目標細目表が出来上がり、これはカリキュラムマップ、ナンバリング、あるいは精緻なシラバス作成のための元帳の役割を果たし、さらに目標準拠評価の強力なツールとなりえます。

しかし、「知ること」の内容階層であるこの認知的領域の分類体系を見て、こんな単純な階層になるの?、と疑問に感じられるかもしれませんね。私たちの思考は行きつ戻りつPDCAを頭の中でおこなっていますから、その認知活動も一次元的に並べ難いところがあります。そしてその行きつ戻りつのPDCAをコントロールしている思考活動が、メタ認知(自己の認知をモニタリングし、評価し、調整する)です。

私たちがこれから作成する、目標細目表、カリキュラムマップ、目標準拠評価表等には、学長短信No.45やNo.48で述べたようなメタ認知的能力についての考慮は必須でしょう。なぜならこれが認知的能力に汎用力をもたらすからです。メタ認知的能力はいわゆるペーパーテストでは測定し難いです。学修ポ-トフォリオやルーブリックを、これを育て評価するのに役立つように設計する必要があるでしょう。

参考図書:
B. S. ブルーム他著、渋谷憲一他訳「学習評価ハンドブック〈上・下〉」第一法規出版、1974年(原著1956年)
R. J. マルザーノ・J. S. ケンドール著、黒上春夫・泰山 裕訳「教育目標をデザインする-授業設計のための新しい分類体系」北大路書房、2013年
(原著2007年)
松田伯彦・松田文子著「教授心理学-増補改訂版」明治図書、1984年

よい便りを3件


1. 2月2日(日)の中国新聞にも掲載されましたが、2月1日(土)に開催された第19回福山サッカー協会コメンシップ2014において、本学学友会サッカー部の加藤紘将君、坪根穀士君、日高直君、山田帆久斗君、樫原聡一郎君の5名が、福山サッカー協会から表彰されました。なお、加藤君、日高君、山田君、坪根君は1月にあった広島サッカー協会サンクスフェスタにおいて広島県優秀選手としても表彰されました。おめでとうございます。詳細は、学長室ブログにあります。
http://blog.fuext.fukuyama-u.ac.jp/2014/02/blog-post_15.html


2. 福山市主催の第10回ヘルシーメニューコンテストに、生命栄養科学科3年生、佐藤沙耶さんのお弁当メニューが、1007作品の応募作の中から最優秀賞に選ばれました。おめでとうございます。表彰式はすでに昨年10月の「健康ふくやま21フェスティバル2013」で行われたのだそうですが、このたび「ヘルシーメニューコンテスト レシピ集」とともに、福山市長より学長あての正式の連絡をいただきました。学長室ブログへも近日中にご本人に登場していただこうと思っています。


3. 平成24年度のCLAFTに続き、平成25年度私立大学等教育研究活性化設備整備事業に申請していたマルチメディア語学学修支援システム(通称:GLASS、Global Language Learning Active Support System、LL教室1)と追加申請していたマルチメディア学修・教育システム(通称:MILES
 Multimedia Interactive Learning & Education System、LL教室2)が交付内定を受け、GLASSは、2月26日(水)に完成いたしました。MILESについても3月中旬までには完成予定です。PJチームの教職員の皆様、ありがとうございました。皆さん、しっかり活用しましょう。


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