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学長短信(松田文子 学長) 
Rector Statements by Fumiko Matsuda President

「学長短信」は、牟田泰三前学長が始めたもので、福山大学の大学運営を、どのような考えに立って、どのような方針で進めているのか、などについて、学長から教職員の皆さんに伝えるために、メールで届けているものです。

「学長短信」は、学内の皆さんに読んで頂くだけでなくて、大学外の方々にもこれを読んで頂いて、福山大学のことをより多く知って頂きたいと思います。そこで、前学長のものも含め、「学長短信」のバックナンバーを全て福山大学ホームページにアップすることにしました。

学外の皆さんにも、是非この機会に読んで頂きたいと思います。

☆ 学長短信 ☆ No.45 2013.11.01

アクティブ・ラーニングの成果とメタ認知能力

今日はすばらしい秋晴れです。さて、前回の学長短信No.44で、汎用力のある知識・技能や態度を学生が身につけるための教育改善の一つとして、アクティブ・ラーニングが有効であることを強く示唆する調査結果をお示ししました。実は、あの結果には続きがあります。

それについてお話しする前に、メタ認知能力について簡単に説明しておきます。メタ認知とは、自分の認知(知覚、記憶、推論、知識形成、問題解決など)について認知することですから、メタ認知能力は、自分の思考に気づいてそれを思考し、自分の心的過程をモニタして、行動目標に合わせてコントロールするといった、汎用性の高い能力ということができるでしょう。

このメタ認知能力を生かした学修方略を学生が取るとき、アクティブ・ラーニングの有効性が一段と上がるようです。前回、アクティブ・ラーニングの中核となる「グループワーク」「ディスカッション」「プレゼンテーション」のすべてを経験した学生は、「物事を批判的、多面的にとらえる」「既存の枠にとらわれず、新しい発想やアイデアを出す」等が大学で身についたと回答する割合が、経験していない学生より、30%前後高いという結果をお知らせしました。この「グループワーク」「ディスカッション」「プレゼンテーション」のすべてを経験した学生が、「新しいことを勉強するとき、自分が知っていることと、どんな関係があるかを知ろうとする」(メタ認知能力を測る項目)にも「あてはまる」と答えた場合は、「あてはまらない」と答えた場合よりも、さらに20%程度、学修成果の身につく度合いが高くなっています。「一つの科目で学んだことを、できるだけ他の科目に関連づけようと心がけている」「何がわかっていて、何がわかっていないかをはっきりさせようとする」というようなメタ認知能力を測る項目の場合も、同様です。

このような結果から、同じようにアクティブ・ラーニングの授業を受けても、「学生がメタ認知能力を備え、学修方略を自覚的に発揮できるかどうかで、学修成果に相当の差が出る可能性を示唆している」と、この研究の実施者は総括しています。

ということは、私たちは、アクティブ・ラーニングを導入するに際して、折に触れ、「新しいことを勉強するときは、すでに自分が知っていることと、どんな関係があるか考えよう」「一つの科目で学んだことを、できるだけ他の科目に関連づけよう」「何がわかっていて、何がわかっていないかを、自分の中ではっきりさせながら学ぼう」というような、意識づけも行うとよいということですね。そして、多分これは、アクティブ・ラーニングに限らないことでしょう。

参考資料
樋口 健 「『主体的な学習を促す授業』の可能性」
ベネッセ教育総合研究所 VIEW21(大学版),2013,Vol.1,p.18-22.

すばらしいニュースを1件。
学友会陸上部の廣藤耕一君(経済学部4年生)が、10月に行われた中国四国学生陸上競技選手権において、一万メートル競歩で43分54秒01の記録で優勝しました。なんと、2年生の時から3連覇です。おめでとうございます。
詳しくは、学長室ブログを。
http://blog.fuext.fukuyama-u.ac.jp/2013/10/13.html


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