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学長短信(松田文子 学長) 
Rector Statements by Fumiko Matsuda President

「学長短信」は、牟田泰三前学長が始めたもので、福山大学の大学運営を、どのような考えに立って、どのような方針で進めているのか、などについて、学長から教職員の皆さんに伝えるために、メールで届けているものです。

「学長短信」は、学内の皆さんに読んで頂くだけでなくて、大学外の方々にもこれを読んで頂いて、福山大学のことをより多く知って頂きたいと思います。そこで、前学長のものも含め、「学長短信」のバックナンバーを全て福山大学ホームページにアップすることにしました。

学外の皆さんにも、是非この機会に読んで頂きたいと思います。

☆ 学長短信 ☆ No.44 2013.10.01

アクティブ・ラーニングの成果

さしもの猛暑も終わり、すばらしい秋晴れの日々となりました。私の通学路の両脇にはコスモスが咲き乱れ、路上には栗の実が転がっています。

さて、「今秋小学校に入学する子ども達の65%は、大学を卒業するとき、現在存在していない仕事に就いているだろう」と、米デューク大学教授のキャッシー・デビッドソンが、2011年に述べています。ITやICTによる世の中の急激な変化を背景とした見解です。こういった時代の教育は、半数以上の人が農業に従事し、長男は親の職業を次ぐのが当たり前という、世の中の変化がゆっくりであった時代とは変わらざるを得ません。学生が大学で学ぶべき内容としては、専門の知識や技能もさることながら、汎用力のある知識・技能や態度の重要性が増します。そして汎用力のある知識・技能や態度を学生が身につけるための教育改善の一つとして、アクティブ・ラーニングが推奨されており、本学でも、教員の努力により、様々な授業で、様々な形で取り入れられています。しかし「本当に、アクティブ・ラーニングで汎用力のある知識・技能や態度が身につくの?」と思っている方もおられるかもしれませんね。

4000人を超す大学生への調査結果によれば、多くのアクティブ・ラーニングの中核となる「グループワーク」「ディスカッション」「プレゼンテーション」のすべてを経験した学生では、いずれも経験していない学生よりも、「人と協力しながら物事を進める」「自ら先頭に立って行動し、グループをまとめる」「異なる意見や立場を踏まえて、考えをまとめる」「PCを使って文書・発表資料を作成し表現する」「自分で目標を設定し、計画的に行動する」「文献や資料にある情報を正しく理解する」「既存の枠にとらわれず、新しい発想やアイデアを出す」等が大学で身についたと肯定的に評価する割合が、どの項目でも30%前後高くなっています。「グループワーク」「ディスカッション」「プレゼンテーション」のすべてではなくどれかを経験した学生は、ちょうど、その中間です。また、「グループワーク」「ディスカッション」「プレゼンテーション」の経験者では、学び合う友達関係が広がり、学習意欲も高まり、学修時間が増加しています。このような結果は、アクティブ・ラーニングが、汎用的な知識・技能や態度を身につけるのに役立つことを強く示唆しています。

アクティブ・ラーニングを導入するには、教員も教育に対して相当にアクティブになることが要求されるので大変ですが、この結果には勇気づけられませんか。

参考資料・URL
樋口 健 「『主体的な学習を促す授業』の可能性」 ベネッセ教育総合研究所 VIEW21(大学版),2013,Vol.1,p.18-22.
http://blog.livedoor.jp/mineot/archives/51980560.html(教授のひとりごと「あなたの仕事がなくなる」2013/3/1)


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