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学長短信(松田文子 学長) 
Rector Statements by Fumiko Matsuda President

「学長短信」は、牟田泰三前学長が始めたもので、福山大学の大学運営を、どのような考えに立って、どのような方針で進めているのか、などについて、学長から教職員の皆さんに伝えるために、メールで届けているものです。

「学長短信」は、学内の皆さんに読んで頂くだけでなくて、大学外の方々にもこれを読んで頂いて、福山大学のことをより多く知って頂きたいと思います。そこで、前学長のものも含め、「学長短信」のバックナンバーを全て福山大学ホームページにアップすることにしました。

学外の皆さんにも、是非この機会に読んで頂きたいと思います。

☆ 学長短信 ☆ No.40 2013.06.01

分散認知の新時代-その2

前回、分散認知という考え方を紹介しました。人の認知(知覚、記憶、推論、知識形成、問題解決など)は、個人の脳での情報処理として行われるというよりも、仲間との間に、物との関係の中に、あるいは文化の中に分散しているという考えです。

さて、これも前回紹介しましたが、キャンパス内で無線LANのWi-Fiスポット134が使用可能になりました。学生ホールを覗くと、タブレット型コンピュータ等を使っている学生が、結構増えてきていました。学修にうまく使いこなすと、自分の脳の一部のような感覚になるかもしれません。さらに、様々な自分の能力の限界をこれで超えることが可能になるでしょう。特に最近増えている、「読み」「書き」「計算」「空気を読むこと」など、特定のことだけがひどく苦手で、そのために学習全体が妨げられがちになっている発達障害と呼ばれる人たちの、脳機能の一部を最新のIC機器、ICT機器で補うことにより(認知を分散して補完し合うことにより)、得意な分野の能力が生き生きと伸びてくる事例が報告されています。たとえば、板書をノートするのにすべてのエネルギーを使っても追いつかないといった「書く」のが苦手な子どもは、それ故にあらゆる教科で学業不振となり、学校嫌いになりがちです。しかし、iPadで板書を撮影することにより、この困難を克服し、復習も自在に出来ることから、得意領域の学習成果が飛躍的に伸びた、というような例です。

大学の教育改善にも、これは大いに参考になりますね。大学教育センター、電子・ロボット工学科、情報工学科、メデイア情報文化学科等の先生方、新しい提案をどしどし出してください。

参考資料
2013年5月14日 朝日新聞 オピニオン(東京大学先端科学技術研究センター教授 中邑賢龍)
2013年5月15日 朝日新聞 「いまNo.519 子どもたちは学びたい 5」


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