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学長短信(松田文子 学長) 
Rector Statements by Fumiko Matsuda President

「学長短信」は、牟田泰三前学長が始めたもので、福山大学の大学運営を、どのような考えに立って、どのような方針で進めているのか、などについて、学長から教職員の皆さんに伝えるために、メールで届けているものです。

「学長短信」は、学内の皆さんに読んで頂くだけでなくて、大学外の方々にもこれを読んで頂いて、福山大学のことをより多く知って頂きたいと思います。そこで、前学長のものも含め、「学長短信」のバックナンバーを全て福山大学ホームページにアップすることにしました。

学外の皆さんにも、是非この機会に読んで頂きたいと思います。

☆ 学長短信 ☆ No.35 2013.02.01

KY

Aさん「コーヒーはいかがですか」

Bさん「結構ですね」

この会話から、Aさんは、コーヒーは出せばよいのでしょうか、出さなくてよいのでしょうか。これだけからはよくわかりませんが、実際の場面ではAさんは状況から判断するので迷うことはないでしょう。もしBさんの意図と逆の行為をしたら、AさんはKY(空気が読めない)と陰で言われることになります。ところで、このように状況によって言葉(もっと広く様々のものや事柄)の意味を変えて理解するというのは、かなり日本やアジアの文化に特有のことのようです。アメリカなどに留学経験のおありの方は、あちらでは、「No」といえば否定ですし、「Yes」といえば肯定で、これが言葉の中に、明瞭に提示されるのが普通で、「楽といえば楽だ」と感じられたことはありませんか。ですから、日本でKYといわれるような人が、欧米で好んで活躍されることも多いようです。あるアメリカで活躍中の心理学者が・・・この人がKYかどうかは知りませんが・・・こんなエピソードを書いています。

アメリカ人に「あの人は言わなければわからない」といったら、「言わなければわからないのは当たり前で、言ってもわからないの間違いだろう」と笑われた。

さて、KYと言う流行語が数年前に若者の間ではやったように、状況を読んで、ある人の発言の「本当の意味」を理解するのが苦手な若者は増えているように思われます。核家族化により生まれ育つ最初の家庭環境での人間関係が大変単純になってきた上に、大人に隠れて小学生の子どもが群れをなして遊びに夢中になるギャングエイジも日本から消えてしまって久しく、中学生になればもうケータイやスマートホンを通しての友だちづきあいとなれば、KYの増加は世の必然でしょう。

学生には、「言わなくてもわかるだろう」を最初から期待してはいけません。まずは、価値判断抜きに学生の話をしっかりじっくり聴きましょう。学生にこちらの意図を伝えるときは、YesとNoが、はっきりわかる、主語のはっきりした、明瞭な伝え方を工夫する必要があります。その上で、学生との信頼関係が築けたら、可能ならば、「あうんの呼吸」や「言外の意味」によるやりとりも経験させたいものです。社会に出て年長者の下で仕事をしなければならないとき、まだまだ状況に依存した意味の読み取りは重要ですから。

参考図書:北山忍「文化脳神経科学というアプローチ―日本人の文脈依存性に注目して」こころの未来,2012,Vol. 9, 26-29.

別件です。学長短信No.32で採択を報告した、文部科学省「私立大学教育研究活性化設備整備事業」による、大学会館3階のアクティブ・ラーニング拠点、「ICT教室 CLAFT」が1月25日にオープンしました。CLAFTは、Classroom for Learning Actively with Friends Togetherの頭字語です。 機器類の使用法に慣れ、授業での利用構想を立て、新年度よりの積極的な活用をお願いします。ところで、昨年11月には、2階にカフェができるなど、今、大学会館がどんどん姿を変えています。これからまだまだ変わります。 ご期待ください。 別件です。学長短信No.32で採択を報告した、文部科学省「私立大学教育研究活性化設備整備事業」による、大学会館3階のアクティブ・ラーニング拠点、「ICT教室 CLAFT」が1月25日にオープンしました。CLAFTは、Classroom for Learning Actively with Friends Togetherの頭字語です。 機器類の使用法に慣れ、授業での利用構想を立て、新年度よりの積極的な活用をお願いします。ところで、昨年11月には、2階にカフェができるなど、今、大学会館がどんどん姿を変えています。 これからまだまだ変わります。ご期待ください。 http://www.fukuyama-u.ac.jp/UEcenter/htmls/kaikan/kaikan_index.html

もう一つの文部科学省採択事業の「産業界のニーズに対応した教育改革・充実体制整備事業」の方も、昨年末、1号館3階に「自分未来創造室」ができて本格的に活動を始めました。産業界との連携、大学間連携を強めながら、就業力育成活動の企画・立案・実施とコーディネーターによる学生支援の拠点になります。企業と連携した学生のアクティブラーニングも活発になると期待されます。http://www.fukuyama-u.ac.jp/miraisouzou/index.html

さらに別件です。

今年になって学生と教員の受賞の報が3件ありました。

公益財団法人中部科学技術センター「健康になる住まいと住まい方コンテスト2012」に、建築学専攻修士課程の小林裕也君の「地域のシェアハウス」が入賞しました。生命工学部生物工学科の広岡和丈准教授が、「日本農芸化学会奨励賞」を受賞です。

人間文化学部心理学科の川人潤子助教が、協同出版の「小貫英教育賞」を受賞です。

おめでとうございます。


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