スマートフォン用タイトル画像

福山大学 > 大学概要 > 学長短信(松田文子 学長) > ☆ 学長短信 ☆ No.33

学長短信(松田文子 学長) 
Rector Statements by Fumiko Matsuda President

「学長短信」は、牟田泰三前学長が始めたもので、福山大学の大学運営を、どのような考えに立って、どのような方針で進めているのか、などについて、学長から教職員の皆さんに伝えるために、メールで届けているものです。

「学長短信」は、学内の皆さんに読んで頂くだけでなくて、大学外の方々にもこれを読んで頂いて、福山大学のことをより多く知って頂きたいと思います。そこで、前学長のものも含め、「学長短信」のバックナンバーを全て福山大学ホームページにアップすることにしました。

学外の皆さんにも、是非この機会に読んで頂きたいと思います。

☆ 学長短信 ☆ No.33 2012.12.01

学習性無力感

学習(learning)という言葉は,日常用語としても,私の専門の心理学用語としても,とてもポピュラーです。日常用語としては,「学び習うこと。勉強すること」といった意味で,肯定的ニュアンスですが,心理学的にはあまり好ましくない現象も含む,もっと広い意味を持っています。典型的な心理学上の定義は「個体発生過程(個体の発達過程)において,経験により比較的永続的な行動変化がもたらされること,及びそれをもたらす操作,そしてその過程」というものです。したがって,学習の成果としてはマイナスの行動変化もありえます。

たとえば,学習性無力感(learning helplessness)などは,大学生にも時に見られます。大学生活の中で(あるいはすでに,小・中・高等学校の生活の中で),自分の行動がプラスの成果を生まない経験を何回か繰り返すと,何に対しても自分は環境に影響を及ぼせないのだと「学習」し,全
般的なネガティブな感覚が生じて,少々環境や課題が変わっても,解決への努力を放棄して「あきらめ」が先に立ってしまうわけです。大学での就活を考えてみましょう。インターネットで誰もが就職希望者としてエントリーできる時代になってくると,「まずは名前を知っている,ちょっと有名なところ」を狙いがちで,そういうところにはどっさり就職希望者がエントリーしますから,そうするとさっさと不採用になりがちです。これを数回繰り返すと,無力感を学習してしまい,就活だけでなく,様々なことに対して挑戦意欲を失いかねません。就職指導は,このようなことも考慮しながら,きめ細かく行わないといけない時代になりました。

学習性無力感に陥ってしまった人が,再び「やれば何とかなるかもしれない」という気持ちになるには,やれば何とかなる経験を積んで,やれば何とかなる感覚を学習し直さなければなりません。学習のやり直しは,最初の学習よりずっとずっと大変です。このリメディアル教育にも,私たちが今力を入れているアクティブ・ラーニングが,きっと役立つでしょう。がんばりましょう!

参考図書:心理学辞典 有斐閣

話は全然違いますが,今,工学部の新棟を建設中です。本学35番目の教育研究棟で,来年の9月中旬に竣工予定です。この工事現場が,ライブで見られます! カメラを自分で動かせます!
http://www.fukuyama-u.ac.jp/eng/cont_f3.htm
今は,まだ旧工学部棟の2,3,4号館の取り壊し中ですが,これもなかなか迫力がありますよ。

もう一つ映像系の話題です。本学キャンパスの魅力を伝えるために,
Google提供の「Panoramio」を活用してみました。本学ホームページのTOPページの「受験生の方へ」→「大学紹介ムービー等」→「福山大学フォトギャラリー」に,地図付きで載っていますの
で,スクールバスの発着場調べなどにもうってつけです。
http://www.panoramio.com/user/5585056?comment_page=1&photo_page=1


PAGE TOP