スマートフォン用タイトル画像

福山大学 > 大学概要 > 学長短信(松田文子 学長) > ☆ 学長短信 ☆ No.29

学長短信(松田文子 学長) 
Rector Statements by Fumiko Matsuda President

「学長短信」は、牟田泰三前学長が始めたもので、福山大学の大学運営を、どのような考えに立って、どのような方針で進めているのか、などについて、学長から教職員の皆さんに伝えるために、メールで届けているものです。

「学長短信」は、学内の皆さんに読んで頂くだけでなくて、大学外の方々にもこれを読んで頂いて、福山大学のことをより多く知って頂きたいと思います。そこで、前学長のものも含め、「学長短信」のバックナンバーを全て福山大学ホームページにアップすることにしました。

学外の皆さんにも、是非この機会に読んで頂きたいと思います。

☆ 学長短信 ☆ No.29 2012.08.01

知的資産

少し古い話になりますが,毎月1回,福山駅前の「学校法人福山大学 宮地茂記念館」で地域の方々に提供している「福山大学発! リレー講座」の6月講座は,経済学部非常勤講師(神戸大学名誉教授)の古賀智敏先生による「企業価値を高めるための知的資産経営」のお話でした。「今日は,気を抜いたら,怠惰な学生のように寝てしまうかも・・・」と,変な用心をしながら受講したのですが,これがなかなかにおもしろく,配付資料がないので聞きながら頭に入れる必要もあり,最後まで目はパッチリでした。中小企業が,競争力の源泉となる知的資産を企業自らが洗い出し,知的資産経営報告書として取りまとめ,それらを効果的に情報発信することで,経営力の強化と企業価値の向上を目指すという戦略的手法のお話なので,学長としては,とても勉強になりました。実際,古賀先生も,話の途中で,ちらちらと私の顔を見ながら,「中小企業,大学もそうですが・・・」と言われ,そのたびにギクリとしたものです。

さて,競争力の源泉として,いわゆる有形の資産ではなく,知的資産という無形資産に力点を置くわけですが,それを,人的資産,構造資産,関係資産の3種に分けています。そうすると,人材はコストではなく,バリュー(資産)として考えることになり,そのためには資産価値の高い人材を採用し,育てることが重要ということになるでしょう。構造資産は,少しわかりにくいですが,組織,文化,伝統,ブランド,技術力等々とのことです。そうすると,建学の理念,「福山大学教育システム」,「カリキュラムマップ」,アクティブラーニングの指導法なども,私たちの重要な構造資産なのでしょう。最後の関係資産は外とのネットワークです。本学であれば,地元企業は勿論ですが,卒業生などもとても重要な資産で,まだ十分に生かし切れていないように思います。高大連携の実質化も,関係資産の重要な価値創造ですね。

このような資産で,他と差別化を図り,成果を上げ,それらは知的資産経営報告書として,ステークホールダーに示されます。利益を重視し,売り上げ競争に血道を上げるのではなく,長い目で見て損をしなければよい,という長期的視点に立つ,というところも大学経営にフィットしているように感じました。「短期的な財務報告書だけでなく,長期的な知的資産経営報告書をあわせて統合レポーティングを」,とのことでしたが,このあたりはもう時間不足で駆け足でしたので,まだ私の頭の中でも生煮えです・・・古賀先生に教わって「知的資産-その2」をいずれ書き,さらに知的資産経営報告書も出してみたいものですが・・・教職員の方々の協力者を募りま~す。


PAGE TOP