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学長短信(松田文子 学長) 
Rector Statements by Fumiko Matsuda President

「学長短信」は、牟田泰三前学長が始めたもので、福山大学の大学運営を、どのような考えに立って、どのような方針で進めているのか、などについて、学長から教職員の皆さんに伝えるために、メールで届けているものです。

「学長短信」は、学内の皆さんに読んで頂くだけでなくて、大学外の方々にもこれを読んで頂いて、福山大学のことをより多く知って頂きたいと思います。そこで、前学長のものも含め、「学長短信」のバックナンバーを全て福山大学ホームページにアップすることにしました。

学外の皆さんにも、是非この機会に読んで頂きたいと思います。

☆ 学長短信 ☆ No.18 2011.10.01

学びの目標を具体的に

前回の学長短信で,学生を内発的に動機づける実践を募りましたところ,早速生命工学部生物工学科の先生から,実践の報告がありました。どの学部学科でも実践できそうなすばらしい案ですので,紹介します。

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新入生の前期は,「とりあえず大学に入学して安心」という気持ちの一方で,「将来に向けての目標」を持ちにくい時期で,ともすれば「このような難しい講義や実習をなぜ受けなければならないのか」という漠然とした不満や不安も生じがちです。そこで,「前年度の4年生が卒研発表用に作成した
パワーポイント」を易しく解説しながら,しっかり勉強して実習で技術や思考方法を訓練すれば「4年後にはこのように立派な研究を仕上げて卒業する」という明確な将来像を見せております。その後,1年生に感想を書いて貰いますと,ほとんどの学生が「自分もこのように立派な研究ができるよう
になりたい」「そのために勉学に励みたい」など一時的にせよ「内発的?動機づけ」が向上したと考えられるコメントを残しております。少数の学生は,「自分はこのように高度な研究ができるか心配になった」との感想を書いておりますが,「真面目に根気よく努力すれば,大丈夫」と説明すると概
ね納得しているようです。

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夢ではなく,具体的な到達目標,それも少し遠く,少し高い到達目標とそこに向けての手段・方略を,具体的にかつ可視化した形で学生に示して,教員と学生が共有することは,学生の学習への動機づけを高める上で,大変有効な方法だと思います。ありがとうございました。
このような学習への動機づけは,学習活動そのものが楽しいからその活動を行う,という純粋な意味での内発的動機づけとは少し違うかもしれません。少々おもしろくなくても,学ぶことの意義と学習目標を見失わず,またそこに達する方略をもっていることが,自律的な学びを継続させるからです。なので,内発的動機づけよりも,むしろ安定性があるでしょう。アメリカの著名な教育心理学者のJ.ブロフィは,これを学習動機づけと名付けています。この春翻訳が出版された彼の著書『やる気をひきだす教師~学習動機づけの心理学』(金子書房)は,少々大部の専門書ですが,読みやすい好著です。

では引きつづき,内向きになりがちな学生を行動に向かわせ,できればさらに大変身させる方法について,実践報告やご意見をお待ちしています。

ところで,話は全然変わりますが,このほど長年の懸案であった福山大学のシンボルマーク(ロゴ)を公募により制定することになりました。学内外から斬新でフレッシュな作品が多数応募されることを期待しています。応募要領は10月第2週中にホームページに掲載する予定なのでご覧ください。


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