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学長短信(松田文子 学長) 
Rector Statements by Fumiko Matsuda President

「学長短信」は、牟田泰三前学長が始めたもので、福山大学の大学運営を、どのような考えに立って、どのような方針で進めているのか、などについて、学長から教職員の皆さんに伝えるために、メールで届けているものです。

「学長短信」は、学内の皆さんに読んで頂くだけでなくて、大学外の方々にもこれを読んで頂いて、福山大学のことをより多く知って頂きたいと思います。そこで、前学長のものも含め、「学長短信」のバックナンバーを全て福山大学ホームページにアップすることにしました。

学外の皆さんにも、是非この機会に読んで頂きたいと思います。

☆ 学長短信 ☆ No.16 2011.08.01

アクティブラーニング

暑いですね。ようやく授業が終わり試験週間に入りました。暑くなると,授業中に寝ている学生が出てきませんでしたか。私語は周りに迷惑なので,厳しく注意する教員も,寝ている学生をいちいち注意するのは面倒で,見て見ぬふりをしているかもしれません。しかしそれでは,学生が重要な学習内容を理解しそびれることを,教員はみすみす見逃していることになり,学生の学士力の保証につながりません。かといって,教員が授業を中断して寝ている学生を起こすのも,他の学生にとっては迷惑なことです。

先日の松浦副学長によるFD研修会にも出てきたのですが、アクティブラーニングという言葉はご記憶にありますか。アクティブラーニングとは,学生の能動的な学習を取り込んだ授業の総称です。「寝る」ということと「能動的行動を取る」ということは通常両立しないので,アクティブラーニングは,学生の寝る行動を減らすのに効果的なはずです。単に寝る行動を減らすだけでなく,学習効果も高いことが知られています。授業から半年後の平均学習定着率は,講義で5%,読書で10%,グループ討論で50%,他の人に教える場合90%,という研究結果もあります(河合塾編著「アクティブラーニングでなぜ学生が成長するのか」東信堂より)。実習や実験だけでなく,通常の講義でも,学生が「読む」「書く」「話す」「考える」「作業する」という行動を取る場面を部分的にでも取り入れてみましょう。そのとき,仲間何人かで行うようにすれば,学生の仲間づくりや社会性の育成にもつながります。そして,何よりも,授業に活気が出てきます。

外部から何人かの講師を迎えて1回ずつ講義をしていただく授業で,ときに寝る学生がいることにお困りの教員(本学のその授業の世話役)がおられました。講義の進め方について,外部講師の先生に注文をつけることは難しいですね。第1回目の外部講師の授業に入る前に,その講義の受講時のルールとそれに従わなかったときの対応ルールを,学生達にまず一人ひとり考えてもらい,ついでグループ討議,そして最後に受講生全体でまとめる,というのも,マナーのアクティブラーニングになるかもしれません。

小さなところからも,そして通常の講義の中でも,ぜひアクティブラーニンを! そして,他方で,カリキュラム・マップ全体の中に,本格的なアクティブラーニングを,系統的に位置づけていきましょう。


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