スマートフォン用タイトル画像

福山大学 > 大学概要 > 学長短信(松田文子 学長) > ☆ 学長短信 ☆ No.90

学長短信(松田文子 学長) 
Rector Statements by Fumiko Matsuda President

「学長短信」は、牟田泰三前学長が始めたもので、福山大学の大学運営を、どのような考えに立って、どのような方針で進めているのか、などについて、学長から教職員の皆さんに伝えるために、メールで届けているものです。

「学長短信」は、学内の皆さんに読んで頂くだけでなくて、大学外の方々にもこれを読んで頂いて、福山大学のことをより多く知って頂きたいと思います。そこで、前学長のものも含め、「学長短信」のバックナンバーを全て福山大学ホームページにアップすることにしました。

学外の皆さんにも、是非この機会に読んで頂きたいと思います。

☆ 学長短信 ☆ No.90 2017.04.03

激動の社会を生き抜く、人間力を付けよう!

 4月3日、今日は、入学式でした。今年は桜のトンネルは間に合いま
せんでしたが、すばらしい晴天と新しい門柱が、歓迎の横断幕と共に
新入生を迎えました。入学生に対して、期待を込めて、次のような告
辞を述べました。
---------------
 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。ようこそ福山大学
においでくださいました。福山大学教職員一同、そして在学生一同、
このように大勢の新しい仲間を迎えることが出来たことをこころから
喜び、こころから歓迎します。また、ご臨席のご家族の皆様には、こ
こまで育て、そして福山大学へと、物心両面でご支援いただきました
こと、こころより感謝申し上げます。新入生とそのご家族の皆様のご
期待に十二分に応えて、これから卒業までの期間、新入生の皆さんの
広範な人間形成に向け、教職員一同全力を挙げて取り組む所存です。
ご家族の皆様には、引き続いての物心両面でのご支援を、よろしくお
願いいたします。
 さて、皆さんは本日福山大学に入学しましたが、ここで何を学びま
すか。今日本はグローバル化の波にさらされ、少子高齢化による生産
人口の急減に直面し、また取り巻く世界を見れば、暴力と混沌に翻弄
されており、平穏で安泰な社会とはいささか隔たりがあります。しか
もこのような傾向は一時的なものとは考えがたく、皆さんが本学で学
び、卒業して、社会で活躍する間にも、一層強くなる可能性がありま
す。人間社会の進歩、すなわち多くの人が物質的にも精神的にも豊か
になり、かつ多様な価値観を人々がお互いに尊重して共に生きていく
というような社会は、社会を担う人々のたゆまぬ努力と協力がなけれ
ば、すぐに後退するのです。したがって、多くの若者が大学へ進学す
る時代になったとはいえ、まだまだ高校生の半数しか大学に進学しな
い現代、こうして福山大学に入学した皆さんは、社会全体に対しても
大きな責任を持っていると自覚して、意義深い大学生活を送ってほし
いと思います。すなわち、他者と協力しながらも自分の力で生きてい
く、さらに他者を助け社会に貢献する人間として生きていく、そのよ
うな人生を歩むための基礎的な力を、福山大学に在学している間に
しっかり身につけていただきたいのです。そのためには、皆さんが選
んで入学してきた学部・学科の提供する専門的知識と技能はもちろ
ん、もっと一般的な力である思考力、判断力、表現力、さらに主体
性、協調性、他者への思いやりや高い倫理観といった態度までも、学
び身につけてください。すなわち次に述べる「全人教育」です。
 福山大学は、1975年に開学し、卒業生総数は約34,000人で、その中
から備後地域を中心に、全国の様々の地域でリーダーや中核となる人
材を数多く輩出しています。創設者による建学の精神は「地域社会に
広く開かれた大学として、学問のみに偏重するのではなく、真理を愛
し、道理を実践する知行合一の教育によって、人間性を尊重し、調和
的な人格陶冶を目指す全人教育」ですが、この精神を実現するため
に、近年では、仲間とともに、それも出来れば少々異質な仲間も含め
て、仲間とともに自ら課題を見つけ、解決方法を考え、実践して失敗
を繰り返してそれを乗り越え、自分たちなりの解決に至るという課題
解決学修に代表されるようなアクティブ・ラーニングが、どの学部・学
科でも、あるいは課外活動としても、とても盛んに行われています。
海外研修やインターンシップもアクティブ・ラーニングです。入学を機
に、勇気を持ってアクティブ・ラーニングに飛び込みましょう。未知の
ことへの多少のチャレンジ精神、失敗してもくじけない少し強い意
志、そして仲間との助け合いの精神も少々必要ですが、課題を仲間と
ともに乗り越え、成果を手にしたとき、皆さんはちょっとした成功感
と小さな自信を手にするはずです。これを4年間あるいは6年間積み重
ねることにより、卒業時には、福山大学卒業生として、他者への思い
やりの精神を伴った、強い人間力を持って卒業することになるでしょ
う。
 さて、コンピュータ、IT技術、人工知能、ロボット等の急速な進歩
は、第4次産業革命の段階に入ったともいわれ、人の働き方に、非常に
大きな変革を迫りつつあります。けれども、たとえば人工知能のロ
ボットが将棋の名人に勝ったとき、誇らしく喜んでいるのはロボット
ではなく、そのロボットを開発した人々のグループです。ロボットが
将棋の名人に勝ったことの意味を考えるのも、ロボットではありませ
ん。皆さんが大学を卒業して、それぞれの地域や部署で中核となって
働く頃、コンピュータリゼイションはますます進んでいるでしょう。
そのようなとき、人には、人でないと出来ないことを成し遂げる能力
や感性、自らの行為の意味を考え内省する力、そして人と人とのつな
がりを作り育てる力が、今以上に強く求められるようになるのです。
専門の知識と技能を学ぶだけでは不十分な理由がここにあります。大
学という学びの場は、もっとも幅広く柔軟な知力と人間性に満ちた態
度を身につけることの出来る場です。在学中には、ぜひ課題解決学修
に代表されるアクティブ・ラーニング、すなわち主体的学修に、仲間と
共に果敢に取り組んで、新たな価値を創造する喜びと興奮を経験して
いただきたいと思います。
 このように、学び方も学ぶ内容も、高校時代の延長ではなく、新し
い挑戦として、少しがんばって豊かな大学時代を過ごされることを、
心から期待し、そして私達教職員は、皆さんが誇りと自信を持って卒
業できるように、皆さんの日々の学びを惜しみなく支援することをお
約束して、入学式告辞とします。

------------------------

昨年度の学生の活躍3件です。
(1)人間文化学部心理学科の発達心理学研究室の学生ボランティアグ
ループによる「子ども遊び広場」が、平成27年度に引き続き28年度も
公益財団法人ひろしまこども夢財団による夢基金助成金を取得して活
動しました(代表:心理学科(現)4年生の松本添美さん)。
https://www.ikuchan.or.jp/yumezaidan/yumekikin/jyoseijigyo/list/281.html
 また、28年度は新たに一般財団法人義倉による助成金にも採択され
ました(代表:心理学科(現)4年生の岡本智さん)。
http://www.giso.or.jp/wp-content/uploads/2016d.pdf 
 学生が自分たちで資金獲得をしてボランティア活動を活発に行って
います。
(2)第13回ACジャパン広告学生賞において、従来のCM部門に加えて、
新設の新聞広告部門においても、メディア・映像学科の学生が、それぞ
れ奨励賞を獲得しました。おめでとうございます。
テレビCM部門 奨励賞:堀田 歩夢、 今井 昭辰、 桑田 晴則(メディ
ア・映像学科(現)4年生)
新聞広告部門 奨励賞:柿本 正司(メディア・映像学科(現)3年
生)
 詳細はいずれ学長室ブログで。とりあえず受賞作品一覧へのリンク
は、こちら。
https://www.ad-c.or.jp/campaign/cm/winners/index.html
 なお、メディア・映像学科では、メディア情報文化学科の学科名称
の頃から、9年連続で賞を獲得しています。すばらしいですね。
(3)情報処理学会第79回全国大会の発表で、工学部情報工学科(現)
4年生神原広明君が「学生奨励賞」を受賞しました。おめでとうござい
ます。
 詳細は学長室ブログで。
http://blog.fuext.fukuyama-u.ac.jp/2017/03/79.html

次は、本学の事業の採択です。
(4)経済学部国際経済学科が広島県の「平成29年度大学連携による新
たな教育プログラム開発・実施事業」に採択されました。福山大学が
代表校となり、尾道市立大学、福山平成大学と連携して、真に国際ビ
ジネスで活躍できる人材を育成し、備後圏域企業に人材を供給するこ
とを目指すプログラムです。おめでとうございます。成果を期待して
います。

最後は、お知らせ2件。
(5)このほど福山大学は、研究・教育への寄付金の募集を開始し、申
し込みサイトをホームページに掲載しました。地域の企業や個人から
の寄付金は本学の研究・教育環境の向上に資するとともに、地域と本
学の絆を深めるものと期待しています。
http://www.fukuyama-u.ac.jp/kikin/
(6)昨年度に引きつづき今年度も、福山市キャンパスメンバーズ制度
に、学校法人福山大学は加入しています。ふくやま美術館、ふくやま
書道美術館、ふくやま文学館、福山市立福山城博物館、福山市鞆の浦
歴史民俗資料館、福山市神辺歴史民俗資料館、菅茶山記念館、福山市
しんいち歴史民俗博物館、福山市人権平和資料館で開催される展覧会
(常設展・特別展)のすべてについて、学生及び教職員が、学生証及
び教職員証で何回でも制限なく無料で鑑賞できます。教育、研究、学
生活動に、活発に利用しましょう。





PAGE TOP