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学長短信(松田文子 学長) 
Rector Statements by Fumiko Matsuda President

「学長短信」は、牟田泰三前学長が始めたもので、福山大学の大学運営を、どのような考えに立って、どのような方針で進めているのか、などについて、学長から教職員の皆さんに伝えるために、メールで届けているものです。

「学長短信」は、学内の皆さんに読んで頂くだけでなくて、大学外の方々にもこれを読んで頂いて、福山大学のことをより多く知って頂きたいと思います。そこで、前学長のものも含め、「学長短信」のバックナンバーを全て福山大学ホームページにアップすることにしました。

学外の皆さんにも、是非この機会に読んで頂きたいと思います。

☆ 学長短信 ☆ No.2 2010.07.10

☆ 教育と研究

先日,近くの小学校の5年生が,担任の先生に連れられて学長室にインタビューに来ました。大学生の人数だとか大学内の施設だとかについての質問が続いた後の最後の質問は,「なぜ僕たちは勉強するのですか」(ニュアンスとしては,「なぜしなければならないのか」)でした。答える前に,「なぜだと思うか」子どもたちに逆に尋ねました。

「しないと大人になったとき困る」「お金儲けが出来ない」「しなければいけないことになっているから」というようなものでした。「知らなかったことを知る,出来なかったことが出来るようになる,ということは,楽しいことじゃないかなー」と水を向けましたが,顔を見合わせる,という感じでした。さて私の回答は、「昨日の私より成長した私、今日の私より成長した明日の私を求めて・・・」「だから勉強するということには年齢は関係がなく、学ぶことに終わりはなく・・・」「勉強は面倒くさいとか、もういいや、とか思って止めてしまったら、成長も終わり・・・」というものでした。引率の先生には受けましたが、子どもたちの反応は今ひとつ??? 緊張が解けなかったのでしょう。

大村はまという国語の先生を私は大変尊敬しています。子どもたちにはかぎりなく優しく厳しく、ご自分にはひたすら厳しい先生でした。20年あまり前にこの先生の書かれた本「教室をいきいきと1、2」(筑摩書房)の中の「今日の太陽が昇って今日の自分は昨日とは違う、そういう激しい成長力のようなもの、それが子どもを動かすのです。そしてそこまで貯えていた学問なり知恵なりが、初めて生きた力になって、子どもを動かします。」(「教室をいきいきと1」p.252)という言葉は、その後ずっと、学生を育てる教員としての私の指針でした。またそれは、研究する者としての教員と育てる者としての教員との重要な接点でもありました。大学の教員が、未知の領域(教授法も含まれるでしょう)に向かってひたむきに研究するということ、そこにある教員の激しい成長力が、学生を成長に向かって動かすのです。研究力が教育力の源泉!!

ホームページの「学長からのメッセージ」にあげた具体的目標の2番目「研究の活性化、研究成果の地域への還元。そのプロセスの中での学生の実践的研究力の育成」には、このような意味も込められています。

6月30日には、福山大学科学研究費補助金説明会が、広島大学大学院工学研究院教授の岡田光正先生をお迎えして行われました。理想と現実が絶妙にミックスした、大変有益なお話でした。「あきらめず
に、何度でも」を何度も繰り返しておられたのが印象的でした。なにごとをなすにも、ひたむきに! あきらめない!


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