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学長短信(松田文子 学長) 
Rector Statements by Fumiko Matsuda President

「学長短信」は、牟田泰三前学長が始めたもので、福山大学の大学運営を、どのような考えに立って、どのような方針で進めているのか、などについて、学長から教職員の皆さんに伝えるために、メールで届けているものです。

「学長短信」は、学内の皆さんに読んで頂くだけでなくて、大学外の方々にもこれを読んで頂いて、福山大学のことをより多く知って頂きたいと思います。そこで、前学長のものも含め、「学長短信」のバックナンバーを全て福山大学ホームページにアップすることにしました。

学外の皆さんにも、是非この機会に読んで頂きたいと思います。

☆ 学長短信 ☆ No.77 2016.04.03

仲間と共に、未知の世界を生き抜く力を身に付ける!

4月3日、今日は、入学式でした。みごとな桜のトンネルが、入学生を祝福して
くれました。入学生に対して、期待を込めて、次のような告辞を述べました。




新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。ようこそ福山大学においでく
ださいました。福山大学教職員一同、そして在学生一同、このように大勢の新し
い仲間を迎えることが出来たことをこころから喜び、こころから歓迎します。ま
た、ご臨席のご家族の皆様には、ここまで育て、そして福山大学へと、物心両面
でご支援いただきましたこと、こころより感謝申し上げます。新入生とそのご家
族の皆様のご期待に十二分に応えて、これから卒業までの期間、新入生の皆さん
の広範な人間形成に向け、教職員一同全力を挙げて取り組む所存です。ご家族の
皆様には、引き続いての物心両面でのご支援を、よろしくお願いいたします。
 さて、皆さんは本日福山大学に入学しましたが、ここで何を学びますか。今日
本はグローバル化の波にさらされ、少子高齢化による生産人口の急減に直面し、
また取り巻く世界を見れば地球温暖化によると推測される荒々しい気象の変化と
テロなど激しい暴力が渦巻いて、平穏で安泰な社会とはいささか隔たりがありま
す。しかもこのような傾向は一時的なものとは考えがたく、皆さんが本学で学
び、卒業して、社会で活躍する間にも、一層強くなる可能性が有ります。このよ
うな中で、他者と協力しながらも自分の力で生きていく、さらに他者を助け社会
に貢献する人間として生きていく、そのような人生を歩むための基礎的な力を、
福山大学に在学している間にしっかり身につけていただきたいと思います。その
ためには、皆さんが選んで入学してきた学部・学科の提供する専門的知識と技能
はもちろん、もっと一般的な力である思考力、判断力、表現力、さらに主体性、
協調性、他者への思いやりや高い倫理観といった態度までも、学び身につけてく
ださい。すなわちあとで述べる「全人教育」です。
 さて、福山大学は、昨年開学40周年の節目を迎えました。卒業生総数は34,000
人あまりで、その中から備後地域を中心に、全国の様々の地域でリーダーや中核
となる人材を数多く輩出しています。創設者による建学の精神は、「学問のみに
偏重するのではなく、真理を愛し、道理を実践する知行合一の教育によって、人
間性を尊重し、調和的な全人格陶冶を目指す全人教育」ですが、この精神は、5
学部14学科、4研究科12専攻を擁する、人文社会系、理工系、医療系のそろった
中国地方有数の私立総合大学となった今日まで脈々と続き、私ども教職員が行う
教育支援の中心的理念となって受け継がれています。
 たとえば、入学するとすぐ行われる合宿オリエンテーション、ここには先輩達
がたくさん参加してくれます。毎年秋口に全国各地で行われる保証人と教員によ
る教育懇談会、あるいはキャンパス内に学生が植えて育てた餅米を材料とした大
学祭での餅つきと地域の幼稚園児への配布などなど、全人教育のための諸行事
は、開学以来途切れることなく行われており、仲間と共に人間としての感性を磨
く教育となっています。さらに近年は、仲間とともに、それも出来れば少々異質
な仲間も含めて、仲間とともに自ら課題を見つけ、解決方法を考え、実践して失
敗を繰り返してそれを乗り越え、自分たちなりの解決に至るという課題解決学修
に代表されるようなアクティブ・ラーニングが、どの学部・学科でも、あるいは課
外活動としても、とても盛んに行われています。海外研修やインターンシップも
アクティブ・ラーニングです。未知のことへの多少のチャレンジ精神、失敗して
もくじけない少し強い意志、そして仲間との助け合いの精神も少々必要ですが、
課題を仲間とともに乗り越え、成果を手にしたとき、皆さんはちょっとした成功
感と小さな自信を手にするはずです。このような成功を手にするには他者の立場
になって考えることが必須ですから、これを4年間あるいは6年間積み重ねること
により、卒業時には、福山大学卒業生として、IT機器やロボットが決して持つこ
とのない、他者への思いやりの精神を伴った人間力を持って卒業することになる
でしょう。
 と言うのも、コンピュータ、IT技術、人工知能、ロボット等の急速な進歩は、
第4次産業革命の段階に入ったともいわれ、人の働き方に、非常に大きな変革を
迫りつつあります。オックスフォード大学のフレイとオズボーンという研究者
が、アメリカにおける702種の仕事について精査し、今後10年から20年後にはア
メリカの雇用の約47%が自動化される可能性が高い、と2013年に予測していま
す。我が国でも、手順通りやれば出来る部分の多い仕事は、これからどんどん自
動化されるでしょう。彼らは、将来も雇用があまり減少しないと予測される仕事
として、教育、文化、医療、セラピーなどに関わる仕事や高度のレベルのマネジ
メント、分析、技術を必要とする仕事をあげています。皆さんが大学を卒業し
て、それぞれの地域や部署で中核となって働く頃、人には、人でないと出来ない
ことを成し遂げる能力が、今以上に強く求められるようになるのです。専門の知
識と技能を学ぶだけでは不十分な理由がここにあります。大学という学びの場
は、もっとも幅広く柔軟な知力と人間性に満ちた態度を身につけることの出来る
場です。「人情の機微を察する」と言うようなことは、なかなかロボットに出来
るようにはならないでしょう。教員の提供する知識と技能をそのまま受け入れ
て、テストをパスして卒業、というような学びでは、きっと将来後悔することに
なります。在学中には、ぜひ課題解決学修に代表されるアクティブ・ラーニン
グ、すなわち主体的学修に、仲間と共に果敢に取り組んでいただきたいと思いま
す。
 このように、学び方も学ぶ内容も、高校時代の延長ではなく、新しい挑戦とし
て、少しがんばって大学時代を過ごされることを、心から期待しています。そし
て私達教職員は、皆さんが誇りと自信を持って卒業できるように、皆さんの日々
の学びを惜しみなく支援することをお約束して、入学式告辞とします。






学生と教員の活躍です。
(1)第12回ACジャパンCM学生賞の「最終審査会」が3月9日(水)に開催され、
メディア情報文化学科の制作作品が奨励賞に選ばれました。
受賞作品は次のとおりです。
作品名:「この思いだけは」
制作者:
 メディア情報文化学科 1年 向井 美優 さん
 メディア情報文化学科 1年 三藤 奈央 さん
 メディア情報文化学科 1年 三好 壮平 君
 メディア情報文化学科 1年 森田 健一郎 君
 メディア情報文化学科 3年 宋 衍 君 (中国・中山大学)
 メディア情報文化学科 交換留学生 楊 廸 さん(中国・首都師範大学)

 1年生と留学生の共同制作での受賞、おめでとうございます。今後の活躍も楽
しみですね。詳細はいずれ学長室ブログで。
 なお、メディア情報文化学科(4月1日からメディア・映像学科に名称変更)で
は、8年連続で優秀賞や奨励賞を獲得しています。

(2)2015年の12月にBiol. Pharm. Bull.に掲載された、薬学部の道原明宏准教
授、見土万由子さん(学部5年生)、松岡浩史講師、水谷友莉香さん(学部6年
生)による論文 “Lower Squalene Epoxidase and Higher Scavenger Receptor
Class B Type 1 Protein Levels Are Involved in Reduced Serum Cholesterol
Levels in Stroke-Prone Spontaneously Hypertensive Rats.”が、この度、毎
月の掲載数10万を超える科学論文の中から、Cardiovascular Disease(循環器疾
患)における注目すべき優れた論文として、World Biomedical Frontiers
(http://biomedfrontiers.org/cardio-2016-3-2/)に紹介されました。おめで
とうございます。
 なお、本研究は、学内研究助成金(GARP 2015-109)の支援を受けています。


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