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学長短信(松田文子 学長) 
Rector Statements by Fumiko Matsuda President

「学長短信」は、牟田泰三前学長が始めたもので、福山大学の大学運営を、どのような考えに立って、どのような方針で進めているのか、などについて、学長から教職員の皆さんに伝えるために、メールで届けているものです。

「学長短信」は、学内の皆さんに読んで頂くだけでなくて、大学外の方々にもこれを読んで頂いて、福山大学のことをより多く知って頂きたいと思います。そこで、前学長のものも含め、「学長短信」のバックナンバーを全て福山大学ホームページにアップすることにしました。

学外の皆さんにも、是非この機会に読んで頂きたいと思います。

☆ 学長短信 ☆ No.76 2016.03.20

ロボットにはない、「こころ」を大切に!

3月20日,今日は、卒業式でした。すばらしいお天気が、卒業生を祝福してくれました。卒業していく若者に希望を託して、次のような式辞を述べました。




皆さん,ご卒業おめでとうございます。在学中にはたくさんのことを学び,経験し,多くの人間関係を築かれたことと思います。それらを糧として,社会に出た皆さんが大きく花開かれることを,こころから期待しています。そしてご臨席いただいておりますご家族の皆様,本日は誠におめでとうございます。ご家族の皆様の長きにわたる物心両面でのご支援に、教職員一同、こころから感謝申し上げるとともに、こうして若さと知力にあふれる若者685人を新たに世に送り出すことができることを、こころから喜び誇りに思います。

卒業生の皆さんは、4年間あるいは6年間勉学を続け、本日卒業式を迎えることが出来たわけですが、それを誇りに思うと同時に、今日までの皆さんの勉学や生活を支えてくださった家族や仲間、そして社会の人々に感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。これからは皆さんが社会に出て、支える側に回ります。福山大学は、皆さんを含めてこれまでに、34,000人近い卒業生を送り出してきました。その中からは、すでに備後地域を中心に全国の様々な地域で、リーダーや中核となって社会を担う人材が輩出しており、そこに皆さんも仲間入りすることになるのです。社会は皆さんに大きな期待を寄せています。

思えば、多くの皆さんの入学された1年とちょっと前に、東日本大震災と福島第一原発事故があり、皆さんへの入学式告辞で私はこのように述べています。「多くの人命が失われ,当たり前に存在していた日常生活が奪われ,本来なら入学式を迎えるはずの若者,家族,教師にとって,それが不可能になってしまっています。私達は,今こうして入学式を滞りなく行い,それを祝うことができると言うことに感謝すると同時に,このたびの震災からの復興と再生だけでなく,社会の将来にわたる持続的な成長と発展を可能にする人材の育成に向けての大学教育を行う責務があります」と。

皆さんは今まさに、その有為で貴重な人材として、社会に出て行きます。しかし、皆さんが大学で学んでいる間にも、大震災からの復興はなかなか進まず、原発事故の後始末も相変わらず綱渡り状態が続いています。さらに台風、集中豪雨、それらの引き起こす土砂災害、あるいは思いがけない火山の噴火等々が、人間の知恵や科学技術の進歩をあざ笑うがごとく、多くの人の命や平穏な生活を奪ってきました。強大な地震と津波による福島第一原発事故に象徴されるように、天災は人災と絡んで一層復興を困難にしています。また、世界は、科学技術の進歩を中心となって担いかつその恩恵もまた最大限に受け続けてきた欧米中心の秩序への反乱とも言うべき、暴力と混沌に翻弄されており、コンピュータウイルスやサイバーテロといった新たな脅威が、科学技術によって人工的にもたらされてもいます。

今後コンピュータリゼイションの進歩は多方面でますます加速し、いやも応もなくグローバル化している社会では、コンピュータを中心とした科学技術の進歩に背を向けて、社会の有為な人材として生きていくことは困難でしょう。しかし、科学技術の進歩に安易に寄りかかり流されても困るのです。

福山大学の建学の理念は「学問のみに偏重するのではなく、真理を愛し、道理を実践する知行合一の教育によって、人間性を尊重し、調和的な全人格陶冶を目指す全人教育」です。その理念に沿って、皆さんは在学中に、専門的な知識や技能はもちろん、情報リテラシーや語学力のような現代的教養も身につけました。
また自己管理力、企画力、コミュニケーション力、プレゼンテーション力、リーダーシップ、問題解決力といった汎用性のある力も身につけました。さらに、責任感、粘り強さ、倫理観というような態度も身につけたことと思います。特に最後の態度については、基礎的な力あるいは汎用性のある力を社会に生かすときに、今後ますます重要になるでしょう。あなたの周りのすべての人への思いやりを、さらにはあなたと直接交わらない多くの人々への誠実な思いやりを、決して忘れないようにして、精神的に豊かなそして持続可能な社会を作っていく、たとえ小さくともその一翼を担うことが、本学を卒業した皆さんに課せられた使命です。それぞれの場所と部署で核となる人材となり、その地域を支え、そこから世界に発信し、ローカルにもグローバルにも、活躍していただければ、と期待しています。

今皆さんが大学教育の成果として手にしている自信と希望こそを,皆さんの心の軸として堅持し,ロボットにはない「こころ」を大切にし、思いやりある共同体感覚を失うことなく、持続可能な未知の世界の形成に向かって、挑戦し続けてください。心から期待しています。

では皆さんのこれからのご活躍を願って,もう一度、「ご卒業おめでとうございます」と述べ、式辞を終わりとします。




学生のすばらしい活動成果です。

(1)2月28日(日)に福山市立大学で行われた「第24回外国人留学生による日本語スピーチコンテスト」で、人間文化学部心理学科のゲンコヴァ・イヴェリナさん(ブルガリア・ソフィア大学からの交換留学生)が最優秀賞に輝きました。
詳細はこちら学長室ブログで。
http://blog.fuext.fukuyama-u.ac.jp/2016/03/blog-post_15.html
http://blog.fuext.fukuyama-u.ac.jp/2016/03/blog-post_62.html

(2)平成27年10月31日、11月1日に高知市で開催された第54回日本薬学会・中国四国支部学術大会において優れた研究成果を発表した学生に送られる、「学生発表奨励賞」の受賞者が最近決定し、福山大学薬学部から4名の学生(6年生 藤脇孝哉君、5年生 志摩亜季保さん、5年生 田邊春香さん、4年生 河村理沙さん)が選ばれました。おめでとうございます。
詳細はこちらで。
http://blog.fuext.fukuyama-u.ac.jp/2016/03/blog-post_14.html
http://shibu.pharm.or.jp/chushikoku/2016/gakuseihappyou.html


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