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学長短信(松田文子 学長) 
Rector Statements by Fumiko Matsuda President

「学長短信」は、牟田泰三前学長が始めたもので、福山大学の大学運営を、どのような考えに立って、どのような方針で進めているのか、などについて、学長から教職員の皆さんに伝えるために、メールで届けているものです。

「学長短信」は、学内の皆さんに読んで頂くだけでなくて、大学外の方々にもこれを読んで頂いて、福山大学のことをより多く知って頂きたいと思います。そこで、前学長のものも含め、「学長短信」のバックナンバーを全て福山大学ホームページにアップすることにしました。

学外の皆さんにも、是非この機会に読んで頂きたいと思います。

☆ 学長短信 ☆ No.71 2015.11.01

行動随伴性

10月はすばらしい秋晴れが続きましたが、地上では、手抜きやごまかしなどの大きな不祥事・不正行為が次々とマスコミを賑わし、なかなか雲一つない青空のようにはいきませんでした。

 

さて、9月に、コンプライアンス教育および研究倫理教育研修会を行いました。教員全員が参加して、理解度テストを受け、誓約書を提出しました。「ここまでやるの?」という感じですが、公的研究費に関する不正防止のために、昨年度より文部科学省により全研究者に義務づけられたものです。文部科学省がいくら口を酸っぱくして注意しても、不正行為がいっこうになくならないと言う現実から出てきた文部科学省の対策でしょう。

あの研修会で、「行動随伴性」という言葉が出てきましたが、記憶に残っていますか。その行為・行動に随伴するプラスのもの(良いことが起こったり、悪いことがなくなったりする)、すなわちプラスの行動随伴性があるために、ついついやってしまう、繰り返してしまう、というわけです。公的研究費に関する不正行為であれば、「期限に間に合う」、「お金が手に入る」、「お金が使いやすい」、「論文が出せる」、「名声が得られる」等でしょうか。行動分析学の立場に立てば、逆に行為・行動に随伴するものがマイナス(悪いことが起こったり、良いことがなくなったりする)になれば行動が抑止されることになり、文部科学省の不正行為者に対する措置、不正行為者を出した大学に対する措置共に、今回ますます厳しいものになっています。そのために、公的研究費を使用する手続等もさらに煩雑に細かくなり、不正行為など思いもよらない大多数の教員にとっては、いささか、いや大いに迷惑でもありますが・・・公的研究費の原資は国民の税金ですから、不正行為者のいる限りやむを得ません。

今回の研修では、公的研究費の不正使用のことだけでなく、コンプライアンスと研究倫理の内容の研修もありました。時代により、この方面の内容がより厳密になってきており、それを教員が共通認識することはとても有益だったと思います。世を騒がすような不正行為の多くは、プラスの行動随伴性の誘惑に負けて、当事者がそれが不正な行為であると知っていてなされますが、倫理的な問題では必ずしも不適切との意識のないこともあり、今は、こういうことも厳密に考えないといけないのだな、というような自覚を促す点で、とても有意義な研修でした。たとえば、人や動物を対象とする研究に関する倫理や個人情報の扱い、あるいは共同研究者の位置づけ等は、ぜひ、もう一度内省・意識化したい内容です。教員による学生へのパワハラにもしばしば同じようなことが言えますが、悪いと思っていないで行う不適切な行為においては、マイナスの行動随伴性に、そもそも思いをいたすことがありませんので、その行動が自覚的に抑制されることがありません。こちらにも十分気をつけましょう。

 

参考図書:島宗理著「パーフォーマンス・マネジメント-問題解決のための行動分析学-」米田出版

 

別件の、学生の活躍を知らせるよい便りです。
(1)スマートシステム学科4年生の伍雲祥君が、9月20日に福山大学宮地茂記念館で行われたETロボコン中四国地区大会において、ロボットパフォーマンスを競うイノベータ―部門で総合優勝しました。おめでとうございます。
 詳細は学長室ブログで:
http://blog.fuext.fukuyama-u.ac.jp/2015/10/2015_23.html

(2)人間文化学部心理学科4年生の石井寿美礼さんと平本淳子さんが、平成27年度青少年健全育成功労者等知事表彰を受けました。2人とも福山西署少年協助員であり、少年サポートルームふくやまでの非行少年への学習支援等が受賞理由です。表彰式は10月31日(土),広島県民文化センターでの青少年育成県民運動推進大会の中で行われました。おめでとうございます。
 詳細は、賞状等が届いてから、学長室ブログに掲載します。

さらに別件です。
 福山市の中学生の職場体験「チャレンジウイーク」に本学が5年連続で協力したという事で、羽田福山市長より、このたび福山大学宛感謝状が届きました。
ご協力いただいている学部・学科、図書館等、ありがとうございます。
 学長室ブログに、職場体験を引き受けた学科教員の投稿もあります。たとえば、
http://blog.fuext.fukuyama-u.ac.jp/2015/08/blog-post_23.html


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