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学長短信(松田文子 学長) 
Rector Statements by Fumiko Matsuda President

「学長短信」は、牟田泰三前学長が始めたもので、福山大学の大学運営を、どのような考えに立って、どのような方針で進めているのか、などについて、学長から教職員の皆さんに伝えるために、メールで届けているものです。

「学長短信」は、学内の皆さんに読んで頂くだけでなくて、大学外の方々にもこれを読んで頂いて、福山大学のことをより多く知って頂きたいと思います。そこで、前学長のものも含め、「学長短信」のバックナンバーを全て福山大学ホームページにアップすることにしました。

学外の皆さんにも、是非この機会に読んで頂きたいと思います。

☆ 学長短信 ☆ No.70 2015.10.01

初年次教育

通学路の田んぼの端に、一斉に彼岸花が咲き、一斉に終わり、本格的な深い秋になりました。後期の授業が始まる前に、いくつかの教職員研修会が学内で開催されましたが、9月17日の、同志社大学社会学部教授の山田礼子先生を迎えての、「初年次教育を考える -高校から大学生活への橋渡し-」は、なかなか興味深いものでした。

 

第1部の、初年次教育学会を設立され初代会長を務めておられる山田先生の話のあとで、第2部として本学3学科の初年次教育の実践報告が、それぞれ担当教員からありました。
 山田先生の話が理解の枠組みとなったので、3学科の取り組みの良さと改善点がよく見えたように思います。

 

どの学科の取り組みも、本学の入学生の特徴をよく捉え、高校から大学生活への橋渡しとして、とても有効だろうと感じられるものでした。また、どの取り組みでも、上級生の協力も得て初年次教育を行う方向に発展しており、本学の「人間関係を作りながら学ぶ、目標設定型教育システム」に沿ったものとして、初年次生と上級生両方の成長を促す可能性も十分あります。けれども、さらに有効なものにする余地もいくつかあるように思いました。とりわけ、「カリキュラムマップとして示している学科の教育体系の中で、ディプロマ・ポリシーやカリキュラム・ポリシーを考慮しながら、きちんと位置づけた初年次教育の内容と方法になっているか」という、始まりのところと、「学修成果の継続的測定、可視化、そして教員と学生双方による学修成果の意識化は十分か」という、終わり(すなわち、次の始まり)のところが気になりました。後者について、もう少し詳しく述べます。

PDCAサイクルに載せて改善を続けようとすると、学修過程のいくつかのポイントで、学修成果を継続的測定することが欠かせません。学生の成長についての外からの評価、自分自身による評価、そして、それらについて当該の学生と彼らに関わった教師や先輩の両者が、深く内省し、成長の過程を意識化する機会を作ることが重要です。

ちょっとしたプロジェクトを終えると、発表会や反省会を行い、関わった教員は、失敗を乗り越えた学生の成長を感じてうれしく感じるものですが、ここからもうひとがんばりが必要です。学生が、自分の何がどのように成長したか、それはどのような経験によるものか、しっかり内省して意識化することで、そしてそれを学修ポートフォリオ(学修の軌跡)として残していくことで、学生の成長はより確実なものになるでしょう。汎用力の要であるメタ認知力の強化でもあります。このとき、学修支援システム「セレッソ」の活用が有効になるでしょう。

なお、毎年各学科からの初年次教育実施報告書はHP上に発表されています(学内専用)。ぜひ他学部他学科の取り組みも参考にして、初年次教育の充実に努めましょう。

 

別件のよい便りです。
大学の受賞がありました。
大学教育センターが、本年度新しく取り組み始めた、日本語の総合的な運用能力を測る「日本語検定」に、新入生の約60%が受験したのですが、成績優秀な団体に贈られる「日本語検定委員会特別賞」を本学が受賞することになりました。共通教育の国語担当の大学教育センターならびに人間文化学部の教員達の工夫あふれる熱心な指導と、その指導に応えた学生達のがんばりの成果です。
おめでとうございます。
賞についての詳細はこちら
https://www.nihongokentei.jp/result/comment/commend.html
賞状と記念品が届き次第、学長室ブログでも詳しく取り組みを紹介する予定です。 


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