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学長短信(松田文子 学長) 
Rector Statements by Fumiko Matsuda President

「学長短信」は、牟田泰三前学長が始めたもので、福山大学の大学運営を、どのような考えに立って、どのような方針で進めているのか、などについて、学長から教職員の皆さんに伝えるために、メールで届けているものです。

「学長短信」は、学内の皆さんに読んで頂くだけでなくて、大学外の方々にもこれを読んで頂いて、福山大学のことをより多く知って頂きたいと思います。そこで、前学長のものも含め、「学長短信」のバックナンバーを全て福山大学ホームページにアップすることにしました。

学外の皆さんにも、是非この機会に読んで頂きたいと思います。

☆ 学長短信 ☆ No.65 2015.05.01

ピア・サポート精神

キャンパス内の色とりどりのツツジの花と木々の新緑が見事にマッチし、生命力あふれる初夏になりました!

新学期がはじまり、久々にピア・サポートの話を心理学科の学生、それも新入生に行う機会がありました(4月18日の学長室ブログにも関連記事あり)。学生達の、興味津々、まっすぐな視線に感動しました。

さて、私が本学に着任したのは平成16年4月、心理学科が出来たときです。新入生が安心感を持って新学期をスタートさせられるような、またその後の学園生活を実り多いものにする基礎になるような、そんな教養ゼミにしたいと思い、ピア・サポート(仲間同士の支援関係の構築活動)を全教員で取り組むことにしました。その後も、改良されながら、他学年・他学科にも広がりながら、いまだに続いています。また、本学で始めた翌年から、この試みを聞きつけた近隣の小、中、高等学校から、ピア・サポートの実施の依頼がたくさん来るようになり、多くの教員とゼミ生が支援に出かけてきました。私も、学長になるまでは、ゼミ生とともに協力してきました。そのとき、実施先の先生方には、「単なる社会性のスキル訓練に終わらず、人間性の深いところでの成長につながるピア・サポート精神の涵養を目指しましょう」と述べてきました。先日の授業で、久しぶりにこの「ピア・サポート精神」を思い出しましたので、そのエッセンス部分だけですが、紹介したいと思います。学生や同僚との日頃のつきあいに、何か参考になれば幸いです。

ピア・サポート精神

  • 自分はかけがえのない,尊重されて良い存在。
  • 他者もかけがえのない,尊重されて良い存在。
  • 一人ひとり異なった自分をもっており,異なっていることに意味がある。
  • 同じ状況でも,人によって異なった考え方,感じ方をすることがあるのは当然。
  • 自分と同様,他者を尊重しなければ社会は成り立たない。
  • 自分にも,家庭にも,学校にも,地域にも,社会にも,世界にも,様々な問題がある。
  • 自分一人では考えもつかないような考えや感情,解決策をもった人がいる。自分もまた,そのような考えや感情,解決策の持ち主である。
  • 協力するとき,多様な解決法や独創的な知恵が生まれる可能性が大きくなる。
  • 自分は自分の意見を言い,自分の感情を大切にする,そのような価値のある存在である。
  • 自分は他の人の意見に耳を傾け尊重し,他の人の感情を大切にしよう。
  • 多様な意見と感情を共有することによって,すなわち協力することによって,新しいよりよいものが生まれると期待できる。
            ↓↑
  • 自分たちは将来の社会を担う存在,新しい社会を作る存在になりうる。

参考資料
ヘレン・コウイー、パッティ・ウォレイス著(松田文子・日下部典子監訳)
「ピア・サポート-傍観者から参加者へ-」 大学教育出版、2009年
(監訳者あとがきに、ピア・サポート精神について詳しく述べています)


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