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学長短信(松田文子 学長) 
Rector Statements by Fumiko Matsuda President

「学長短信」は、牟田泰三前学長が始めたもので、福山大学の大学運営を、どのような考えに立って、どのような方針で進めているのか、などについて、学長から教職員の皆さんに伝えるために、メールで届けているものです。

「学長短信」は、学内の皆さんに読んで頂くだけでなくて、大学外の方々にもこれを読んで頂いて、福山大学のことをより多く知って頂きたいと思います。そこで、前学長のものも含め、「学長短信」のバックナンバーを全て福山大学ホームページにアップすることにしました。

学外の皆さんにも、是非この機会に読んで頂きたいと思います。

☆ 学長短信 ☆ No.58 2014.11.01

社会的手抜き、フリーライダー、そして「目」

キャンパスの紅葉のパノラマが見事ですね。

さて、前回は共同的メタ認知のお話をしました。ある目標に向かってグループでコミュニケーションを交わしながら進む、というのは、多様な観点からの意見・統合により、より質の高い学修成果が期待されるだけでなく、メタ認知能力の育成にとても有効です、というお話でした。しかしながら、私たちもよく経験するように、そして学生のグループ活動でしばしば観察されるように、グループ作業にも落とし穴があります。それは社会的手抜きと呼ばれる現象です。自分一人が手を抜いても何とかなるので、楽をしよう、という人が出てくることです。このようにフリーライダーになって、成果だけはチャッカリという人、いますね、どこにも(生物学の研究によれば、なんと人類だけでなく哺乳類だけでもなく、昆虫にも細菌類にも・・・!!)。他方で滅多なことでは社会的手抜きをしない、フリーライダーにならない真面目人間もいますが、学生のグループ活動では、しばしばそういう真面目な人に過重に作業のしわ寄せがいき、時にはトラブルにもなりますので、教員は「目配り」が必要です。

さて、フリーライダーの存在は、いささか困りものです。学生のグループワークに限らず、私たちの社会は、いわば協力で成り立っているので、フリーライダーがあまりはびこらないように、それを罰する仕組みを作ったりもするわけです。しかしキャンパスの中で、規則・罰則ずくめも面白くありません。

先ほど、教員の「目配り」といいましたが、「目」には、社会的手抜きを防ぐ強力な力があるようです。目の部分の写真やポスターのあるところでは、人は規範をより遵守し、あるいはより協力的に振る舞う、という実験結果があり、これを違法駐輪対策に応用して劇的成果をあげた自治体もあるそうです。私たち教職
員は、様々な形の、「目配り」をする必要がありそうですね。私たちの「目」は、少なくとも学生に向ける「目」は、学生を育み自立を促す、慈しみに満ちた「目配り」でありたいですね。

参考図書
釘原直樹「人はなぜ集団になると怠けるのか~社会的手抜きの心理学~」中公新
書 中央公論新社
大槻久「協力と罰の生物学」岩波科学ライブラリー226 岩波書店

よいニュースです。
  1. まだ残り試合がありますが、学友会サッカー部の中国大学リーグでの優勝が決まりました。おめでとうございます! それで12月におこなわれる全国大学サッカー選手権大会に中国地区代表として出場です。春の全国大会(総理大臣杯)に続く全国大会出場、すばらしいですね。
  2. 平成26年度文部科学省「私立大学等改革総合支援事業」のタイプ1(教育の質的転換)、タイプ4(グローバル化)で、改革が進んでいる大学として選定されました。タイプ1の選定に関連して、平成26年度文部科学省「私立大学等教育研究活性化設備整備事業」(10/10補助)への申請「協働プロセスを創出する複層的学修空間の構築~自分創造プロジェクトの推進~」が採択されました。これにより、今年度中に整備される予定の7号館(共同利用センター&社会連携センター)に、学生のすてきな“たまり場”が出来るでしょう。
  3. 広島県「大学提案型モデルプロジェクト支援事業」への申請が採択されました。留学生受け入れ事業です。
  4. 生命栄養科学科の渕上教授が、永年の調理科学の発展、普及、教育への貢献により、日本調理学会から功労賞を受賞、同じく生命栄養科学科の桒田寛子助手が、同学会から、その研究成果(柑橘類の調理加工特性に関する研究)を認められて奨励賞を受賞です。ダブル受賞、おめでとうございます!!

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