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福山大学 > 大学概要 > 学長短信(牟田泰三 前学長) > ☆ 学長短信 ☆ No.8

学長短信(牟田泰三 前学長) 
Rector Statements by Taizo Muta President

「学長短信」は、牟田泰三前学長が始めたもので、福山大学の大学運営を、どのような考えに立って、どのような方針で進めているのか、などについて、学長から教職員の皆さんに伝えるために、メールで届けているものです。

「学長短信」は、学内の皆さんに読んで頂くだけでなくて、大学外の方々にもこれを読んで頂いて、福山大学のことをより多く知って頂きたいと思います。そこで、前学長のものも含め、「学長短信」のバックナンバーを全て福山大学ホームページにアップすることにしました。

学外の皆さんにも、是非この機会に読んで頂きたいと思います。

☆ 学長短信 ☆ No.8 2008.09.01

☆ 原理原則

私は、何かというと、すぐに原理原則に立ち返ろうとする癖があるようです。これは、長年にわたって私が受けてきた教育や専門分野の研究が、多分に影響を及ぼしているせいだろうと思います。

私が専門にしてきたのは物理学で、その中で特に素粒子論と呼ばれている分野です。

素粒子物理学者というのは、複雑で多様な自然も、単純で基本的な要素に還元して説明することができると堅く信じていて、自然界の諸現象は、より低次の要素とそれを支配する法則によって説明でき、さらにより低次の要素と法則を探求し続けることによって究極的な要素と理論に到達するものと考えています。こういう考え方は要素還元主義(reductionism)的自然観とよばれています。

学問を進める上でそんな考え方が私の心に染みついているせいか、学問以外の社会生活面でも、要素還元主義的に行動してしまいます。実際、ひとつ事を起こそうとするときに、決まって、その根源(原理原則)まで立ち返って考えようとする傾向があり、このせいか、一つの仕事を立ち上げるときに、最初の段階で大変時間がかかったりもします。

大学運営においても、どうも原理原則主義というか、要素還元主義というか、基本原則を明確にしてからでないと動き出さないところがあるようです。ここのところを皆さんに理解して頂くと、私の行動パターンは容易に読むことが出来ます。ご理解のほどをよろしくお願いいたします。

私は原理原則主義が絶対に良いなどと主張しているのではありません。時と場合によって臨機応変に物事に対応していく才覚も持たなければ、忙しいこの世を生きていくことは出来ないでしょう。

しかし、一つだけ言えることがあります。根幹になる主義や方針をしっかりと持って物事に対処しておれば、異なった局面で相矛盾する行動をとったりする可能性を大いに減らすことが出来ます。大学運営でも、原理原則を常に念頭においておけば、政策や施策がぶれることなく、目標達成に邁進することが出来るのではないでしょうか。

特に、私が主張している「ビジョン共有型運営」を実行していくためには、「備後に根ざした日本有数の総合大学」という目標に向けて、福山大学の全構成員が、それぞれが果たすべき役割を明確にして一致団結することが大事だと思います。


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