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薬学科 > 教員紹介 > 今 重之

薬学科
Department of Pharmacy and Pharmaceutical Sciences

今 重之(こん しげゆき)

【職名】

教授

【学位】

博士(医学)

【専門分野】

免疫学、分子細胞生物学、実験病理学

【担当科目】

骨・関節、アレルギー・免疫疾患と薬物治療、病原微生物とたたかう

【メッセージ】

医学の進歩により画期的な新薬が登場している一方で、未だに治療法が存在しない難治性疾患が多くあります。病気の増悪化には異常な細胞接着が関与していることから、当研究室では、細胞接着を人為的に抑制できる抗体等の新しい生物製剤の開発を行っております。目指すは、日本発の新薬開発です。

【リンク】

研究者情報

■特定の細胞外基質-インテグリン相互作用を抑制できる抗体の開発

細胞外マトリックスは単なる細胞間の詰め物と考えられておりましたが、現在では細胞膜上のインテグリンを介して接着や増殖等重要な役割を演じることが分かってきました。多くの難治性疾患では異常な細胞接着が生じることで疾患増悪化に密接に関わることが明らかになりつつあることから、当研究室では、細胞接着に関わる分子に対する世界初の抗体を作製することで、難治性疾患を標的とした新規治療薬への発展を目指しております。

細胞と細胞の間隙を埋める細胞外マトリックス


■生体内に存在する分子機能を利用した新規細胞接着抑制薬の開発

細胞外マトリックス-インテグリン接着は、通常の生体機能にも重要な役割を担うことから、この阻害薬は副作用の可能性が危惧されます。当研究室では生体内に備わっている細胞外マトリックス-インテグリン相互作用制御因子を世界に先駆けて発見し、当該因子を利用することで多くの自己免疫疾患モデルで顕著な抑制効果を明らかにしました。本研究は、生体に優しい(副作用の少ない)治療薬に繋がると期待しております。

細胞外マトリックス-インテグリン間相互作用


■インテグリンに着目した新規線維化治療薬の開発

線維化疾患は、アンメットメディカルニーズの代表的な疾患です。ある種のインテグリンは、細胞外マトリックスのみならず、線維化疾患に強く関与するTGF-βを活性化させることが報告されております。我々はTGF-β機能を抑制できる新たな生体内制御分子をインテグリン研究から見出すことに成功しました。本分子を疾患局所に導入、発現させることで線維化抑制効果を検討中です。新たな線維化治療薬への発展が期待できます。

注目している細胞外マトリックス-インテグリン間接着


■インテグリン活性化阻害剤の開発

インテグリンはお辞儀構造から直立構造に変化することで活性化し、細胞外マトリックスと接着できるようになります。これまでの抗インテグリン薬はインテグリン内の機能領域を標的としておりましたが、多くの阻害剤は副作用の面から医薬して発展しておりません。我々はインテグリン活性化に関わる新規分子の同定に成功し、その分子機能解析からインテグリン活性化を制御できる抗体や低分子化合物を同定しました。

インテグリンは活性化によりダイナミックに構造変化する


■細胞外マトリックスによるB細胞機能への影響

1種の細胞外マトリックスが、インテグリンではなくB細胞分化に影響を与えることで自己免疫疾患を増悪化させるという新規メカニズムを推察できる結果を得ました。当該細胞外マトリックス機能を抑制することで、既存の治療薬とは全く異なる自己免疫疾患治療薬を開発することができると考えられることから、本研究は既存医薬で治療効果が得られない患者に対して福音となるような医薬開発に繋がる可能性があります。


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