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海洋生物科学科 > 教員紹介 > 満谷 淳

海洋生物科学科
Department of Marine Bio-Science

満谷 淳(みつたに あつし)

【職名】

教授

【学位】

博士(農学)

【専門分野】

水圏環境保全学、水圏微生物学

【担当科目】

沿岸環境の保全と再生、バイオレメディエーション、海洋生態学、海洋生物学実験(1)・(2)など

【メッセージ】

海水や湖水中には、肉眼では見えない微生物が1 mLあたり数百万ほどの細胞密度で棲息しています。これらの微生物の中には、増えすぎて赤潮やアオコを形成し私たちに害を及ぼすものがいる一方で、私たちの役に立つ機能を持っているものもいます。このような水中に棲む小さな生き物のはたらきに注目してみませんか?

【リンク】

研究者情報 オリジナルホームページ

■アオコの発生メカニズムを明らかに!

夏季に湖面を緑色に染めるアオコ現象の原因となっているのはシアノバクテリアという微生物です。シアバクテリアは光合成色素をもち、植物プランクトンと同じように水中の窒素やリンなどの栄養塩と二酸化炭素(炭酸)、そして光のエネルギーを利用して増殖します。ではなぜ、シアノバクテリアが湖面に抹茶の粉を大量に撒いたように見えるほどにまで大増殖するのでしょうか?私たちは、広島県東部を流れる一級河川 芦田川の中流にある2つのダム湖を対象として、この疑問に答えるための研究を進めています。

大発生したアオコで湖面が緑色に染まっています。


■細菌のちからで赤潮やアオコの発生を抑える!

自然の海水や湖水中には、赤潮やアオコの原因となる植物プランクトンやシアノバクテリアを溶解・死滅させる能力をもつ細菌が棲息しています。これらの細菌(私たちは殺藻細菌とよんでいます)は、赤潮が消滅していく時期に海水や湖水中で増加してくることが確認されており、赤潮を消滅させる要因の一つとなっている可能性が指摘されています。私たちは、このようなはたらきを持つ殺藻細菌を利用して、薬剤などを使わない「より安全な 赤潮の抑制技術や防除技術を開発できないだろうかと考えて研究を進めています。

殺藻細菌の接種後32時間で珪藻の細胞が完全に溶解しています。


■殺藻細菌を観賞魚水槽のコケ取りに利用!

観賞魚水槽の壁面や、水槽内に置かれた岩、あるいは水槽内に植えられた水草には、緑、赤、茶など様々な色合いの、いわゆる「コケ」がしばしば付着し、観賞の妨げとなっています。これらのコケの正体は緑藻やシアノバクテリアなどの微細藻類ですが、これまで深く研究された例はほとんどないようです。私たちは、水槽内に付着するコケの原因藻類を分離して調べるとともに、それらの藻類を殺したり溶かしたりする能力を持つ細菌をコケの除去に利用できないだろうかと考えて研究を進めています。

緑ゴケの原因微生物(シアノバクテリア)の分離に成功しました。


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