2010/5/28

水族館をリニューアル

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 平成20年度文部科学省の「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」に、本学科が中心となって応募した研究プロジェクト瀬戸内海の生物多様性保全および利用に関する実験生理・生態学的研究」
が採択されました。今後、因島にある本学内海生物資源研究所の附属水族館を大幅に整備して活用し、瀬戸内海の生物多様性保全・利用に関する特色ある研究活動を展開していきます。

 平成21年春に附属水族館を改修し、室内を拡張して新たに幅2.7メートルの水槽を4基およびタッチングプール等を設置しました。4基の水槽はそれぞれ瀬戸内海の「干潟」「藻場」「磯」「外海」の環境をテーマとして生物を展示しています。、これらの水槽は、海洋動植物を飼育展示しながら海洋環境や生態に関わる研究・教育に活用していきます。大水槽では、大形魚類のダイナミックな産卵行動や習性を調べることを計画しています。
 これらの設備は、アクアリウム科学コースの実験・実習卒業研究、あるいは学芸員資格の取得に関わる実習等にも利用していく予定です。

 水族館はこれまで通り無料で入館でき、来館者はこうした実験水槽を自由に見ていただくことができます。


附属水族館の藻場水槽とコブダイ



研究プロジェクトの概要

事業名:瀬戸内海の生物多様性保全および利用に関する実験生理・生態学的研究

支援区分:大学の特色を活かした研究

研究目的:
 
1992年に地球環境会議で採択された生物多様性条約は、自国の遺伝資源の保全とその持続的利用に関してそれぞれの国家が基本戦略を策定し、実施することを提唱している。日本は、いち早くこの条約を批准したが、国内法としての生物多様性基本法の制定はやや遅れて2008年5月となった。この間、生態系の破壊、環境汚染、絶滅危惧種の増加など多くの問題が発生し、これらへの対応に遅れが認められる中で、早急に適正対策考案のための実験研究が求められている。
 福山大学は瀬戸内海の中央部に位置し、早くからこの海域の生物資源の利用と保全に関する研究に取り組んできた。近年の地球温暖化による海洋環境への影響、魚介藻類の生物種構成への影響、水産増養殖生産における魚介類の移植・放流による遺伝的攪乱の問題などの研究を進め、ことある毎に瀬戸内海域の生活・生産関連の地域密着情報を提供してきた。
 本研究計画にある瀬戸内海域の生物多様性の保全とその適正利用の課題は、この海域環境内に発生している種々の問題を総合的に究明するため、生態的、生理的な実験研究を行うことが特色の一つである。幸い、福山大学には海洋生物資源を研究する立派な施設と充実したスタッフが存在する。本研究は、この海域において山積している緊急性と重要性の高いプロジェクトを取り上げ、福山大学生命工学部の内海資源研究所と海洋科学科の研究スタッフが一丸となって取り組み、有用な研究成果をあげるためのものである。

柱となる5つの研究プロジェクト:
 1. 瀬戸内海域の生物多様性保全に関する生態学的研究
 2. 干潟および藻場生態系の環境保全に関する実験生態学的研究
 3. 瀬戸内海域の有用魚介類の利用および育成に関する実験生理学的研究
 4. 瀬戸内海域の有用魚介類の育種および遺伝的多様性保全に関する実験生態学的研究
 5. 瀬戸内海域の魚介類疾病の感染環に関わる生理・生態学的研究

研究期間:平成20〜22年度(3年間)