魚の性質を知る・・・
"魚"は例え同じ種類であっても、個体によって様々な性質(形質)をもっています。たとえば、病気に罹りにくい性質(
耐病性)や、環境変化に対応する能力が優れている性質(
環境ストレス耐性)などが挙げられます。
また、キンギョやコイといった観賞魚の価値を左右する"
体形や体色の美しさ"、養殖対象魚の"
肉質が良く美味しい"という食用価値の高さも、我々にとって好都合な性質(形質)と言えるでしょう。
これらの性質(形質)は、飼育のし易さや、観賞魚および食用魚としての評価価値を高めるための"育種目標"になります。
育種とは、我々が望む性質をもった品種や系統をつくり出すことです。つまり、"
魚をつくる"とは・・・我々が目的とする性質(形質)をもった魚を"
育種"することを言います。
私たちの研究室では、本来、魚がもっている有用な性質(形質)を評価する方法や、その性質を左右する環境条件などを調べています。
集団の遺伝的多様性を知る・・・
生物は、同じなかまでも、個体ごとにちがった遺伝子をもっています。
遺伝的多様性とは、このような遺伝子の多様度のことをいいます。
生物は絶えず棲息している環境の変動にさらされていますが、遺伝的に多様な集団は、環境の変動に対応できる遺伝子を持つ個体が存在し、絶滅を免れる可能性が高いと考えられます。また、環境の変動とそれに対する生物の適応は、生物進化の原動力でもあります。
遺伝的多様性とは、生物種の健全度を捉える指標であると共に、進化的素材であるといえます。
私たちの研究室では、野生集団や放流種苗の
遺伝的多様性を調べ、
集団の保全について研究しています。
そのほか・・・
そのほか、私たちの研究室では、魚の
繁殖生態や
代謝生理なども調べており、教員と学生が一丸となって"
魚を識る"ための研究を行っています。
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