研究内容
水族遺伝育種学研究室では、こんな研究をしています・・・
◎魚の育種:魚類における環境ストレス耐性形質の発現とその変異に関する遺伝学的研究
研究対象魚・・・ハオコゼ,ハゼ類,ギンブナ,ヒラメ,アユ,クマノミなど
瀬戸内海の沿岸域や、熱帯域に棲息する魚類を実験に用いて、水温や塩分などを指標とした環境変化への対応能力を「行動学的」、「生理・生化学的」および「分子生物学的」手法を用いて解析し、環境ストレス対応に関する生体メカニズムを研究しています。
◎集団の遺伝的多様性と保全:野生集団および放流種苗の遺伝的多様性と保全に関する研究
研究対象種・・・アユ,マダイなど
野生集団の遺伝的多様性と保全、水産贈養殖における種苗生産用親魚の管理と改良に関する遺伝学的研究をしています。
例えば・・・アユの陸封集団の遺伝特性や、マダイの放流種苗の遺伝的多様性評価とその追跡調査を行っています。
◎魚の変態:魚類における変態の内分泌調節に関する研究
研究対象魚・・・ヒラメ,オニオコゼ,ハオコゼ
受精卵からふ化した仔魚(しぎょ)は、カラダを変態させて成長し、稚魚期・若魚期を経て成魚となります。
例えば・・・ヒラメは表側(有眼側)に両眼がありますが、これは生まれつきそうなっているのではなく、仔魚期にはカラダの左右両側に眼が存在します。しかし、カラダを変態させて成長する過程で、片方の眼(カラダの右側にあった眼)が移動し、ヒラメ独特のカラダができあがるのです。
私たちの研究室では、カラダの変態における甲状腺ホルモンの作用とその内分泌調節について研究を行っています。
◎魚の繁殖
ハオコゼの人為的生殖統御に関する研究
ウミタナゴの繁殖生態に関する研究
我々の研究室では、海産魚の実験モデルとしてハオコゼを用いています。ハオコゼの繁殖生態を知り、いつでも欲しいときに受精卵が得られるような人為的生殖統御の確立を目指しています。
また、特異的な繁殖生態をもつことで知られるウミタナゴも研究に用いています。ウミタナゴは秋に交尾をして、次の年の初夏頃に仔を産みます。いわゆる胎生魚で、1尾の雌親が産する仔の親子関係や、雌親のお腹の中での“仔の成長”について調べています。
◎藻場の生態系:アマモ場の生態構造と生物間競合に関する研究
アマモ場は“海のゆりかご”とも言われ、沿岸生態系の中でもとくに生産性の高いシステムとして知られています。アマモは海草の1種で、この葉上に付着する微小な藻類は様々な小型動物の餌となり、さらに、これらの小型動物を食べる大型動物も棲息しています。
アマモ場に棲息する生き物の多様性は極めて高く、その生産量も多いことが知られています。我々の研究室では、因島キャンパスの近辺に広がるアマモ場を定期的に調査し、ここに棲息する動植物の生態構造と生物間競合について研究しています。
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