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瀬戸内海島嶼に生息するネズミのDNAに残された進化の痕跡


○リード:瀬戸内海島嶼に生息するアカネズミのDNA上に残された情報を解読することで、島の生物の高い絶滅率、生物の多様化、そして瀬戸内海島嶼の形成史に関して重要な知見が得られた。

○本文:瀬戸内海島嶼に生息する日本固有種アカネズミの遺伝的多様性に関する論文が日本動物学会Zoological Scienceから公開された(平成29年4月)。責任著者:佐藤淳(福山大学 生物工学科 准教授)、論文名: Effects of isolation by continental islands in the Seto Inland Sea, Japan, on genetic diversity of the large Japanese field mouse, Apodemus speciosus (Rodentia: Muridae), inferred from the mitochondrial Dloop region)

  本州(広島県福山市、尾道市)、瀬戸内海島嶼(芸予諸島)、そして四国(愛媛県今治市)から計231個体のアカネズミの試料を収集し、ミトコンドリアDNAを解析した結果、島の集団の遺伝的多様性が本州や四国の集団と比較して低いこと、そして島間で遺伝的に分化していることを突き止めた。このことは、島のネズミが近親交配等により絶滅しやすい特徴を持つことと、それぞれの島で独立に進化が起きていることを示唆する。さらに、瀬戸内海島嶼で検出されたDNAタイプは四国よりも多くの本州産のタイプと近縁であることが明らかとなった。このことは、瀬戸内海形成の際に、大島と四国の間で最初の分断が起きたことを示唆し、豊予川のような今は海底に眠る氷河期時代の過去の地形の影響が、現在の島のネズミの遺伝的特徴に反映されている可能性がある。今後、より網羅的に本種のDNA分析を行うことで、瀬戸内海及び島嶼形成史の全貌を解明できると考えられる。

○参考:学長室ブログ(http://blog.fuext.fukuyama-u.ac.jp/2017/04/2.html
〇取材希望日: 要相談(基本的には月~金の13:00~14:00)
  



■お問い合わせ■

【担当者】佐藤淳(生物工学科、グリーンサイエンス研究センター 里山・里海プロジェクト)
【電話番号】084-936-2112(内線4624) 【FAX】084-936-2459
【E-mail】jsato@bt.fubt.fukuyama-u.ac.jp


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