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大学概要 プレスリリース
Press Release

井伏鱒二・福山中学同窓生宛未公開書簡の公表について

  昨年12月に、井伏鱒二の福山中学時代の同窓生宅から、本学教授青木美保の下に、井伏鱒二の同窓生宛未公開書簡150通余(葉書129、封書33、大正6年~昭和40年)の調査・研究が委託されました。これは井伏が作家になる以前の空白期間を埋める貴重な資料ですので、概要を公表します。

     本学教授青木美保は、2004年から井伏鱒二の「在所もの」について実地調査を続けてきましたが、2008年に井伏疎開中の小説「鐘供養の日」(1944)のモデルとなった高田類三(井伏の福山中学の同窓生)について、息子の奎吾氏への公開聴き取り調査を行ないました(2008・7・12)。その成果は、新聞報道されると共に、報告書『井伏鱒二の小説「鐘供養の日」研究1』(2009・10 福山大学近現代文学研究室編)、福山大学主催の講演会等で公表したところです。
  その奎吾氏より、青木の下に、昨年12月に、井伏鱒二の高田類三宛書簡150通余の調査・研究が委託されました。その後、青木は、本学谷川充美非常勤講師、『井伏鱒二全集』(筑摩書房)の編集委員で、ふくやま文学館相談員の前田貞昭教授と協力して、書簡150通余の下読みを終え、概要を把握しました。当該書簡は、この時期のものとしては空前の規模と内実をそなえたものであり、今後これだけのものがまとまって出現することはあり得ないと思われます。
  当該書簡の特徴は、高田類三が、井伏にとって文学・美術など芸術活動の同志、かつ無二の親友であったため、井伏の抱懐した芸術への夢や不安が素直に伝えられていることです。そのため、書簡の話題が文学・美術など文化全般に関するもので、井伏の文学揺籃期の文化受容を知るのみならず、備後文化史、延いては、近代日本の文化創造解明の観点からも、それが地域の若者のサロン的文化活動を現わしていることは見逃すことが出来ません。
  この書簡を研究し、井伏文学揺籃期における地域の若者の文化活動との影響関係を明らかにして、備後文化の意義を示すことを目指します。地域からの情報提供を願って書簡発見を公表します。




■お問い合わせ■

【担当者】青木美保(人間文化学部)
【電話番号】084-936-2112(内線3240)
【FAX】084-936-2021
【E-mail】aoki@fuhc.fukuyama-u.ac.jp


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