
福山大学は、桜の名所としても地域の人々に親しまれています。
近年、社会の物質的環境もシステムも、人々の意識も行動も、変化が激しくなっていますが、それでも大学の第一の使命は教育にあり、教育によって人を作ることにあるのは間違いないでしょう。
福山大学は1975年の創立以来、初代総長の宮地茂によって提示された
を掲げて、学生の教育を行ってきました。この内容は、激動する現代にあっても、古びるどころかむしろ今日の大学に求められている「学士力養成を目指す学士課程教育」そのものであるといえます。しかし、具体的な教育の目標、そして目標達成のためのシステムや手順となると、不断の革新が必要です。
前学長の牟田泰三は
「備後に根ざした日本有数の総合大学」
を目指すべき具体的目標として、大学の改革に多方面にわたって取り組みました。
私は、これらの理念と目標の両方を引き継ぎ、
福山大学独自の教育システムの全学的確立
研究の活性化、研究成果の地域への還元。そのプロセスの中での学生の実践的研究力の育成 地域社会との連携による知的コミュニティーの形成。そのプロセスの中での学生の総合的人間力の育成
を、これからも積極的に進めていきたいと思います。
特に教育改革については、大学教育センターを中心として、新しい目標設定型の教育システムを本格的に稼働させ、一人ひとりの学生に対応するきめ細かい教育を初年次からはじめています。学生は、人間関係の輪を順次広げながら、知識・技能・態度を総合した実践的自己教育力を段階的に身につけて、生涯にわたる学びの基礎を手に入れます。またキャリア形成支援センターを中心として、4年間のキャリア教育を系統的に進めています。これにより、就職活動や職業人としての活動などの基となる、実践的自己指導力を身につけます。これらの力が、地域社会とのさまざまな連携の中で実践的総合的に鍛えられる仕組みが、作られているところです。
本学に入学した学生の皆さんには、本学で将来の目標を見つけ、あるいはより明確にし、その目標達成を希望として、この学舎を足がかりに、実社会に職業人としてデビューする実力をつけるべく努力することが期待されています。大学は、そのような皆さんを様々な形で惜しみなく支援していきます。
福山大学学長
松田文子