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経済学部 オリジナル
Faculty of Economics

経済学ってなに?

1. 経済学ってなに?

・「経済」の意味

「経済学」というのは、「経済について勉強すること」と、ぼんやり考えている人も多いことでしょう。それは決して間違いではないのですが、答えが曖昧で、これだけで経済学ってどういうものかよくわかったということにはなりません。「経済学ってなに?」の答えが「経済について勉強すること」であれば、そもそも「経済」って何なのか?ということがわかっていなければなりません。

 では、「経済」とは何なのでしょうか。「経済」の語源は「経世済民」で、経世済民とは「世の中を治め、人民を救う」という意味だそうです。これを簡単に言うと「経済」とは「私たちがうまく暮らしていけるようにする」ということです。そうすると経済学は「私たちがうまく暮らしていけるようにすることについての学問」ということになります。

・限られた資源をうまく使う
「私たちがうまく暮らしていく」とはどのようなことを意味するのでしょうか。私たち人間は、様々な欲望を持っていて、それを叶えながら生活しています。私たちは誰しも毎日きちんとご飯を食べたいと思うし、広く快適な住居に住みたいと思うし、テレビを見たりゲームをしたりというような様々な楽しみを得たいとも考えています。たくさんの人々のたくさんの望みができるだけ多く叶うようになることが「私たちがうまく暮らしていく」ということでしょう。

 地球上に住む人間の数は多く、その一人一人がたくさんの望みを持っています。ところが、地球上には、すべての人々のたくさんの望みをすべて叶えるのに十分な資源があるというわけではないようです。世界を見回せば、生きるために必要な食料を得られず、毎日飢えて死んでいく人が多くいます。住む家がなく、路上で暮らしている人もいます。快適に生活するためのエネルギー源である石油やガスも有り余っているわけではありません。また、私たちには望むことをすべて行う時間もありません。ノーベル賞を取るような科学者になると同時にメジャーリーグで活躍するような野球選手になることは、それぞれに大変に長い努力の時間が必要で、それは人間の寿命では足りません。地球上に住む私たち人間は、モノや時間など有限の資源を用いて、できるだけ多くの望みを叶えようとしているのです。

 したがって、私たち人間が望むことをできるだけ多く叶えるには、モノや時間などの限られた資源を、できるだけ無駄なく用いることが大切になります。限られた資源を無駄なく用いるにはどうすればいいか、ということを考えるのは経済学で考える大きな課題の1つです。

2.経済理論!

・経済学の勉強のスタートライン

経済学は「私たちがうまく暮らしていくにはどうしたらいいのか」ということを考える学問であり、そういうことを考えるために「そもそもうまく暮らすとはどういうことか?」というも考えます。そのための基本的な部分が「経済理論」であり、経済学の勉強は、経済理論を勉強することから始まると言っても過言ではありません。そういうわけで、ここでは経済理論について簡単に説明してみましょう。

・ミクロ経済学とマクロ経済学
 経済理論は大きく分けてミクロ経済学とマクロ経済学に分けられます。「ミクロ経済学」の「ミクロ」とは、「小さい」という意味です。ミクロ経済学は、経済における小さな単位である「個人」に注目し、そこから私たちの社会について考えを進めていきます。これに対して、「マクロ経済学」の「マクロ」とは「大きい」という意味です。人々の活動の結果、国内の人々がどれだけ生産を行ったかというGDPの値は、人々の活動の集計量で、個人に対して大きなものです。このような集計された大きな値に注目して分析を行う考え方をマクロ経済学と呼びます。

 ミクロ経済学とマクロ経済学は、経済学を支え、動かしていく両輪です。経済学の勉強を始めるとき、ほとんどの人がこれらを学ぶところからスタートします。書店や図書館には、「ミクロ経済学」や「マクロ経済学」というタイトルのついた本がたくさん並んでいますので、大学で勉強する前に、あるいは大学の経済学の勉強でわからないことがあったら、いくつかの本を見てみるとよいでしょう。

3.データを検証する

・理論とデータを照合してみる

経済理論は、様々な現象を経済学的に考える方法ですが、経済理論で考えた結果と実際の観測データがまったく違っていれば、その理論は正しくない理論ということになります。しかし、データを集めて分析し、理論のどこが正しくてどこが間違っていたかを考えることで、理論を発展させることができます。

・データを観察して新しい理論を生み出す
 また、様々な経済・社会問題を、どのようなに解明していけばいいのかまったくわからないときでも、データを集め、それを分析することで、新たな理論を生み出すことができます。データを検証することは、経済学の大切な部分なのです。

・計量経済学
 データを集め検証する経済学の手法は「計量経済学」と呼ばれています。計量経済学では、統計学的な手法を駆使して、データを分析していく。ミクロ経済学やマクロ経済学が「理論」と呼ばれるのに対して、計量経済学の手法は「実証」と呼ばれることがあります。「理論」と「実証」は経済学を支える大きな二本の柱です。

4.様々な応用分野

経済学は,最初に述べたように,私たちがうまく暮らしていくために様々な事を考えるものですが,その中身は,「理論」と「実証」を柱とし,様々な経済・社会現象を分析していくというものです。では,理論と実証を柱にしながら,どのような分野に経済学が用いられるのかを見てみましょう。

・国と国との関係を経済学で分析する(国際経済学,国際貿易論,国際金融論)
 私たちは地球上にある資源をできるだけ無駄無く用いることで,できるだけ多くの望みを叶えることができそうですが,国と国との貿易(モノやサービスの輸出入)や金融(お金の出入り)は,そのために重要な役割を担っています。このような国際間の経済問題を考えることは,経済学の重要な役割のひとつです。

・政府や公共機関の経済活動を分析する(財政学,公共経済学)
 私たちがうまくくらしていくために,政府の役割を考えることが極めて大切であることは言うまでもないことでしょう。経済学を用いて政府をはじめとする公共部門の活動を分析するのが「財政学」や「公共経済学」と呼ばれる分野です。

・お金の流れを分析する(金融)
 私たちがうまく暮らしていくために,地球上の資源を無駄無く用いることが大切だと考えられます。しかし,私たち個々人は,そんなことを考えて生きているわけではありません。私たちは自分自身が満足のいくように,毎日様々なモノを売買しながら暮らしています。そして発生するのがお金の流れです。お金の流れがうまくいくことで,私たち個々人が自分自身の満足のいくように暮らしていくことで,全体として無駄のない状況が実現しそうだということが経済学でわかっていることです。お金の流れに関することは経済学にとってもとても大切な問題で,金融と呼ばれる分野で考えられています。

 経済学には他にも様々な分野があり,経済・社会に関することを分析しています。経済学はとても幅広い分野を取り扱っていますので,経済学部ではきっと自分の関心のある問題が見つかることでしょう。また,何か経済・社会問題について関心がある場合は,きっとその問題を分析するのに適した道具が経済学を学ぶことで見つかることでしょう。


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