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生物工学科 > 教員紹介 > 原口 博行

生物工学科
Department of Biotechnology

原口 博行(はらぐち ひろゆき)

【職名】

教授

【学位】

理学博士

【専門分野】

植物生化学・植物成分機能学

【担当科目】

植物機能利用学、植物栄養生理学、生物学Ⅰ、天然物化学、バイオ資源実験など

【メッセージ】

「地球上で最もものづくりが得意なのは植物である」を信念に、一次生産である光合成のメカニズムを調べて、環境ストレスに強い植物を作ること、植物の有用成分を明らかにして、私たちの健康に役立てることを目指しています。 その基礎になる植物の生理学・細胞工学、植物成分の利用学に関係する講義・実習を担当しています。

【リンク】

研究者情報

■もっと光を?----植物の光ストレス緩和機構

植物は、光合成によって生物が用いるほぼ全てのエネルギー(我々の食糧を含めて)を作り出しています。おおよそ植物のみが有するこの光合成の過程は、太陽の光のエネルギーで進行しますが、より多くの光が植物にとって有効なのでしょうか?実は、過剰な光は我々が日焼けをするように、植物にとってもいい環境ではありません。しかし、真夏の降り注ぐ太陽光のもとでも植物は元気に生育しています。植物が過剰な光のエネルギーにどのように対処しているのかを究明し、光ストレスに強い植物の開発を目指しています。

野生型(左)と光ストレスに関する変異を導入した植物(右)。


■酸素は悪役分子?-----酸化ストレスの抑制

酸素は生物がエネルギーを作る上で効率的な相棒(呼吸)ですが、鉄などの金属を酸化するように、私たちの生体を構築している成分も酸化します。これには活性酸素という分子がかかわります。酸素を使って呼吸をしている場所はミトコンドリアと呼ばれる細胞の一部ですが、ここで活性酸素がたくさん生成します。ミトコンドリアでの活性酸素を消去し、生体成分の過酸化を抑制することは、多くの疾病や老化の予防につながります。それに有効な植物成分の探索・開発に取り組んでいます。

スカベンジャーとは、生体内で生じた活性酸素を除去する抗酸化物質のことです。


■植物は有用化合物の宝庫

植物の大きな特徴的といえば光合成でしょうが、もう一つ、種独特の多彩な二次代謝産物を生産することです。植物自身は生存戦略(虫に食べられないように苦いもの、病気にならないように抗菌化合物、など)として、多くの化合物を合成します。私たちは、それらをヒトの健康に利用しようとしています。メキシコの植物から、脳の細胞でモノアミンの分解を阻害する化合物や、ウイスキー樽を作る植物から糖尿病合併症にかかわる反応を抑制する成分を見つけています。

シングルカスクとは一つの樽由来の原酒のことです。


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