スマートフォン用タイトル画像

生物工学科 > 佐藤准教授 日本哺乳類学会 論文賞 受賞

生物工学科 
Department of Biotechnology

佐藤准教授 日本哺乳類学会 論文賞 受賞

佐藤淳准教授が日本哺乳類学会論文賞を受賞され、日本哺乳類学会2015年度大会を兼ねる形で札幌で開催された第5回国際野生動物管理学術会議(IWMC 2015)の中で表彰されました。この論文賞は、2014年に発行された国際学術誌 Mammal Study に掲載された論文の中から最も優秀な論文が選ばれます。今回見事に受賞されました。おめでとうございます!

学長室ブログでも紹介されました。




論文の内容は福山大学キャンパスを利用した生物多様性研究に関するもので、3名の卒業研究生の成果が評価されたことにもなります。また、以下の推薦理由からもわかるように、教育的観点からも評価されており、同内容で実施される3年次 生物環境実験(生物編)におけるアクティブラーニングの成果の一つともとらえることができます。

以下、論文詳細と推薦理由になります。

【論文詳細】Sato JJ, Kawakami T, Tasaka Y, Tamenishi M, Yamaguchi Y (2014) A few decades of habitat fragmentation has reduced population genetic diversity: A case study of landscape genetics of the large Japanese field mouse, Apodemus speciosus. Mammal Study 39 (1): 1-10.

【推薦理由】
本論文は,アカネズミの個体群において,小規模な人為的生息地分断が,30年ほどの短期間で遺伝的多様性の喪失を招く可能性を遺伝子解析により示したものである.著者らは,福山大学周辺の森林におけるアカネズミのミトコンドリアDNAの変異を調査し,キャンパス内の二つの個体群でハプロタイプ多様性の喪失が生じていること,キャンパス内外の個体群間に遺伝的分化が生じていることを明らかにし,過去の大学キャンパスの整備に伴う森林の分断による隔離のみがこれを説明できると考察している.本論文は,注目を浴びやすい大規模な開発だけでなく,身近で小規模な人為改変が短時間で野生動物に影響を与えている可能性を指摘した点で,保全生物学上重要な成果であるだけでなく,それをオーソドクスな手法と身近な題材で明らかにしており,研究における着想の重要性を示している点で,教育的な価値も高いと判断される.また,論文の構成,文章表現,論理展開の質も高く,日本哺乳類学会論文賞にふさわしい論文であると判断する.


PAGE TOP