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建築学科
Department of Architecture

高校生デザインコンペ2015

結果発表・講評

 部門Aでは、自然、樹木、風をテーマにした作品が多く寄せられ、立地条件も郊外や緑豊かな敷地だけではなく、市街地内の作品もみられました。

 最優秀作品になった「合流の家」は、低層住宅の作品が多い中で、数少ない積層型の4階建て住宅の提案です。光、風、水と人の流れを建物内に合流させるために、勾配窓、吹抜け、勾配屋根を伝わる雨水を受ける水車、さらに、近隣に人との合流ができるスペースなどがとられています。この作品は、高齢時の上下階の移動が懸念されますが、プレゼンテーションも巧みであり、1階には地域の人も憩える場所を計画し、永くすまえるための提案として家族だけで完結するのではなく、近隣の人との交流も考慮しており、総合的評価が高く最優秀作品となりました。優秀作品となった「四季を見つめる回廊の家」は、建物の外側に回廊を設け、その内側に樹木のある中庭を囲んで部屋を設けています。応募作品には中庭型の作品がいくつか見られましたが、この作品は、将来の変化に対応できるように中庭に面した4つの部屋を独立的に配置しています。さらに、外周に設けられた回廊をまわりながら、中庭を見ることができ、楽しく回遊することができます。次の段階として、回廊周囲の外部空間の提案があればさらに魅力的な作品となったでしょう。

 もう一つの優秀作品の「星と共に暮らす家」は、内部のどこからも星を眺められるように、建物をワンルームの半円状とし、四季の移り変りを天空の星によって体感できるようになっています。半円状の端部に水周りを配置しているため、将来の変化に対応できる拡張性がやや気になりますが、さわやかなプレゼンテーションとともに、自然、樹木、風をテーマにした他の作品にはない新鮮さが評価されました。

 部門Bでは、残念ながら最優秀に該当する作品はありませんでした。優秀作品となった「MULTISTORY HOUSE」は、気候条件の異なる四季の変化にどのように対応するかを追求した結果として、立体駐車場のシステムを用いた可動式住居の提案を行っています。その構造は、四季に対応した4つの住宅部分をつくり、3ヶ月ごとに可動させてその季節に適した住宅のみ地上に設け、他の3つの住宅は地下に格納するという計画です。この発想による別案として、敷地内に4つの住宅を造り季節ごとに住み分けることも考えられ、現実性だけでは評価できない発想の転換を喚起させる案として評価しました。

 これらの作品以外にも、「ハナミズキと暮らす家」、「潮風とともに暮らす家」、「変化する家」、「森の中の暖かい家族の家」が佳作として選定され、それぞれが今後の住宅のあり方に対して提案されています。

(審査委員長 福山大学建築学科教授 大島秀明)

最優秀

『含流の家』 安生 天翠(東京工業大学付属科学技術高等学校)



部門A:文章とスケッチ・写真等を主体とした表現

優 秀 『MULTISTORY HOUSE』 三嶋斗希也(京都市立伏見工業高等学校)



 
 

部門B:図面・CG等によるビジュアル表現

優 秀 『四季を見つめる回廊の家』 喜多川颯馬(香川県立高松工芸高等学校)



優 秀 『星と共に暮らす家』 高橋  奏(静岡県立科学技術高等学校)



佳 作 『ハナミズキと暮らす家』 岡本  陸(明石工業高等専門学校)



佳 作 『潮風とともに過ごす家』 上川 真司(三重県立津工業高等学校)



佳 作 『変化する家』 大井 茉弥(東北生活文化大学高等学校)



佳 作 『森の中の暖かい家族の家』 佐々木崇志(青森県立青森工業高等学校)



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