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News from the International Affairs Division

「外国人留学生による日本語スピーチコンテスト」に2名が参加

平成30年2月24日(土)にエフピコRim9階にて開催された『第26回外国人留学生による日本語スピーチコンテスト』が開催され、福山市内の日本語学校や大学出学ぶ5カ国、11名の外国人留学生が参加しました。 

本学からはブルガリアからの交換留学生マルティン・ペトロフ君と中国からの留学生 潘 賜浩 君が参加し(いずれも人間文化学部)、マルティン君は見事優秀賞を受賞しました。 スピーチタイトルは「思いと心に刻む日本」で、とても聴衆の心を打ったスピーチだったそうです。 マルティン君は足が不自由にもかかわらず1年間の日本留学を決意し、彼のためにお母様も来日して1年間付き添っておられます。 そのスピーチ原稿は次の通りです。

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思いと心に刻む日本
福山大学 人間文化学部 ペトロフ・マルティン

皆さん、これから日本と私の特別なご縁についてお話ししたいと思います。

私は、小さい頃から日本に興味を持っていましたが、そのきっかけは何だったのか、残念ながらもうはっきり憶えていません。しかし、私が日本に興味を持っていることを知った母が、10歳の頃に、宮本武蔵の『五輪書』という本を買ってくれたことはよく憶えています。 その本の特徴は右のページにブルガリア語の翻訳があり、左のページには江戸時代の日本語の原文が書かれていました。ですから、初めて心に刻んだ日本のイメージは、漢字仮名交じり文でした。日本語は後に私が日本学科という専攻を選んだ理由の一つにもなりました。

言葉以外に、子供の頃からずっと興味を持っていることは日本の歴史です。ブルガリアで出版された日本史関係の本をできる限り両親に買ってもらい、繰り返して読みました。このような読書を通して、日本についてもっと知りたいという思いが日々深まりました。特に私は平安時代の華やかな文化に大変興味をそそられており、卒業後もそれについて研究を深めたいと志しています。

「百聞は一見に如かず」という言葉があります。本の中での知識だけではなく、二度の留学体験は多くの思い出を作ってくれました。一回目は、1年前日本ブルガリア協会のお陰で旅行で初めて来日した時でした。その中で、最も深く心に刻まれているのは、金閣寺の勅使門です。私はその門が目に入った瞬間、息を呑むほど驚きました。それは建築的な美しさだったのか、何だったのか、今でもはっきり言えませんが、私の心に直接訴えてくるような何かを感じました。皆さんにもそのような経験がございませんか?

二度目は今回の福山大学留学です。この前、日本文化のレポートを書くために神社へ話を伺いに行ったら、何と宮司さんは拝殿に行きませんか、と提案してくれました。もちろん、神様の御神体に近づくことは初めてでしたが、驚きはそれだけではありません。拝殿に上がると、それまではキリスト教の教会で感じていた神に守られている、愛されているという感覚は深く私を包み込み、大きな安らぎをもたらしてくれました。この体に生まれて、20年間生きてきましたけれども、この時、日本の神様の前で自分の存在に目覚めたような、自分の生きる意味が分かったような気がしました。

今まで何故日本のことに興味があるの?と多くの方に尋ねられてきましたが、今でもうまく答えられません。しかし、日本とのご縁、また皆様のご親切で日本の生活や文化と触れ合うたびに言葉で表せない幸福を感じています。

日本の皆様、私は母国のブルガリアを愛していますが、日本には今まで他の国々には感じたことのない強い関心と愛情を覚えています。足が不自由でありながら、皆様のお陰で二度も日本に飛んで来られたことを、このスピーチを以て感謝したいと思います。皆様、本当にありがとうございました。
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マルティン君のスピーチの後、他の日本語学校留学生たちが感動して集まってきた時の様子だそうです。


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